鍼灸応用実習Ⅲ(山口)

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授業コードp232563
科目分野専門
科目名鍼灸応用実習Ⅲ
科目責任者山口 大輔
実務経験
配当年次2年  
開講期後期
履修区分必修
昼間部・夜間部の別午後コース
授業方法実技
曜日・時限時間割に準ずる
単位数1
時間数30
授業概要

この科目は、日頃鍼灸臨床で遭遇しやすい疾患を中心に、現代医学的目線での症候の捉え方や治療の考え方など、臨床を行う上で必要な治療理論の展開法を知ると同時に、柔軟な発想で様々な症候にアプローチできる応用スキルを身に付けるための基礎を学ぶものである。
また、はり師きゅう師はその法律で使用する道具が規定されている唯一の医療職種であるため、その道具の持っている特性や治療を行う上での長所や短所をよく理解することはとても大切なことである。最終的に、その知識は治療効果に大きな差として現れてくる。授業では、各症候に合わせ最適な道具の使い方から施術部位の選び方、刺激の与え方やその考え方など、鍼灸臨床に直結するものとなっている。

一般学習目標 GIO

疾病の病態生理を説明するうえで必要な生理学的論理的思考と基礎医学に係る辞書的知識を再確認しつつ、将来的には鍼灸臨床へ応用できる柔軟な思考と、それを成し得る鍼灸施術スキルの一端を身に付ける。また、安心安全な鍼灸治療を行うための基礎医学的知識を再確認し、医療事故を起こさないためのリスク管理が徹底できる。
1.広い視野で各疾患を捉え、柔軟な発想のもと基礎医学用語を利用し症候を説明できる。
2.各症候に対し適切な治療理論を適用し、治療に結びつけることができる。
3.生体反応を的確に捉え、刺鍼部位の選定、刺激方法の選択、必要な刺激量が判断できる。
4.人体の構造を熟知し、危険な刺鍼、危険な施灸にならないよう十分配慮できる。


授業計画
【第1回】
授業内容

肩こり

個別目標

病態生理を考え、効果的な治療法を考え実行できる。
掴み肩井(GB21)が適切に実施できる。
天柱(BL10)・風池(GB20)・肩井(GB21)・膏肓(BL43)・身柱(GV12)の取穴法が言える。

予習

予習25分:天柱(BL10)・風池(GB20)・肩井(GB21)・膏肓(BL43)・身柱(GV12)の取穴法を覚える

復習

復習20分:天柱(BL10)・風池(GB20)・肩井(GB21)・膏肓(BL43)・身柱(GV12)の取穴法を再度確認する。

【第2回】
授業内容

頚肩腕症候群(頚椎性神経根症)

個別目標

病態生理を考え、効果的な治療法を考え実行できる。
頚部椎間関節刺鍼が安全に実施できる。
風池(GB20)・大椎(GV14)・天鼎(LI17)・肩貞(SI9)・曲池(LI11)の取穴法が言える。

予習

予習25分:風池(GB20)・大椎(GV14)・天鼎(LI17)・肩貞(SI9)・曲池(LI11)の取穴法を覚える

復習

復習20分:風池(GB20)・大椎(GV14)・天鼎(LI17)・肩貞(SI9)・曲池(LI11)の取穴法を再度確認する。

【第3回】
授業内容

肩関節痛(五十肩)

個別目標

病態生理を考え、効果的な治療法を考え実行できる。
棘上筋、棘下筋、肩甲下筋、小円筋へ安全に刺鍼できる。
肩髃(LI15)・肩髎(TE14)・巨骨(LI16)・肩貞(SI9)・臂臑(LI14)の取穴法が言える。

予習

予習25分:肩髃(LI15)・肩髎(TE14)・巨骨(LI16)・肩貞(SI9)・臂臑(LI14)の取穴法を覚える。

復習

復習20分:肩髃(LI15)・肩髎(TE14)・巨骨(LI16)・肩貞(SI9)・臂臑(LI14)の取穴法を再度確認する。

【第4回】
授業内容

上肢痛(TOS・絞扼神経障害)

個別目標

病態生理を考え、効果的な治療法を考え実行できる。
末梢神経のルートにゆとりを作る考え方を知る。
天鼎(LI17)・屋翳(ST15)・中府(LU1)・天柱(BL10)・肩井(GB21)の取穴法が言える。

予習

予習25分:天鼎(LI17)・屋翳(ST15)・中府(LU1)・天柱(BL10)・肩井(GB21)の取穴法を覚える。

復習

復習20分:天鼎(LI17)・屋翳(ST15)・中府(LU1)・天柱(BL10)・肩井(GB21)の取穴法を再度確認する。

【第5回】
授業内容

腰下肢痛(筋筋膜性腰痛・椎間関節性腰痛・変形性脊椎症)

個別目標

病態生理を考え、効果的な治療法を考え実行できる。
腰椎椎間関節刺鍼ができる。
脾兪(BL20)・胃兪(BL21)・腎兪(BL23)・志室(BL52)・大腸兪(BL25)の取穴法が言える。

予習

予習25分:脾兪(BL20)・胃兪(BL21)・腎兪(BL23)・志室(BL52)・大腸兪(BL25)の取穴法を覚える。

復習

復習20分:脾兪(BL20)・胃兪(BL21)・腎兪(BL23)・志室(BL52)・大腸兪(BL25)の取穴法を再度確認する。

【第6回】
授業内容

腰下肢痛(坐骨神経痛・梨状筋症候群)

個別目標

病態生理を考え、効果的な治療法を考え実行できる。
陰部神経刺鍼、梨状筋刺鍼が安全に実施できる。
胞肓(BL53)・殷門(BL37)・承筋(BL56)・陽陵泉(GB34)・足三里(ST36)の取穴法が言える。

予習

予習25分:胞肓(BL53)・殷門(BL37)・承筋(BL56)・陽陵泉(GB34)・足三里(ST36)の取穴法を覚える。

復習

復習20分:胞肓(BL53)・殷門(BL37)・承筋(BL56)・陽陵泉(GB34)・足三里(ST36)の取穴法を再度確認する。

【第7回】
授業内容

膝痛(変形性膝関節症)

個別目標

病態生理を考え、効果的な治療法を考え実行できる。
適切な部位へ透熱灸が施術できる。
下肢全体の循環改善を図る施術ができる。
梁丘(ST34)・血海(SP10)・委中(BL40)・犢鼻(ST35)の取穴法が言える。

予習

予習25分:梁丘(ST34)・血海(SP10)・委中(BL40)・犢鼻(ST35)の取穴法を覚える。

復習

復習20分:梁丘(ST34)・血海(SP10)・委中(BL40)・犢鼻(ST35)の取穴法を再度確認する。

【第8回】
授業内容

運動麻痺(末梢神経麻痺)

個別目標

病態生理を考え、効果的な治療法を考え実行できる。
適切な部位に刺鍼しLFEAが実施できる。
天柱(BL10)・曲池(LI11)・合谷(LI4)・伏兎(ST32)・足三里(ST36)・郄門(PC4)・内関(PC6)・小海(SI8)・支正(SI7)・神門(HT7)・懸鍾(GB39)・承筋(BL56)・承山(BL57)の取穴法が言える。

予習

予習25分:天柱(BL10)・曲池(LI11)・合谷(LI4)・伏兎(ST32)・足三里(ST36)・郄門(PC4)・内関(PC6)・小海(SI8)・支正(SI7)・神門(HT7)・懸鍾(GB39)・承筋(BL56)・承山(BL57)の取穴法を覚える。

復習

復習20分:天柱(BL10)・曲池(LI11)・合谷(LI4)・伏兎(ST32)・足三里(ST36)・郄門(PC4)・内関(PC6)・小海(SI8)・支正(SI7)・神門(HT7)・懸鍾(GB39)・承筋(BL56)・承山(BL57)の取穴法を再度確認する。

【第9回】
授業内容

高血圧・低血圧

個別目標

病態生理を考え、効果的な治療法を考え実行できる。
自律神経理論の実際を知る。
天柱(BL10)・人迎(ST9)・心兪(BL15)・腎兪(BL23)・郄門(PC4)・顖会(GV22)・完骨(GB12)・中脘(CV12)・身柱(GV12)・脾兪(BL20)の取穴法が言える。

予習

予習25分:天柱(BL10)・人迎(ST9)・心兪(BL15)・腎兪(BL23)・郄門(PC4)・顖会(GV22)・完骨(GB12)・中脘(CV12)・身柱(GV12)・脾兪(BL20)の取穴法を覚える。

復習

復習20分:天柱(BL10)・人迎(ST9)・心兪(BL15)・腎兪(BL23)・郄門(PC4)・顖会(GV22)・完骨(GB12)・中脘(CV12)・身柱(GV12)・脾兪(BL20)の取穴法を再度確認する。

【第10回】
授業内容

食欲不振・肥満

個別目標

病態生理を考え、効果的な治療法を考え実行できる。
症候に合わせた自律神経理論の展開ができる。
中脘(CV12)・巨闕(CV14)・膈兪(BL17)・脾兪(BL20)・天枢(ST25)・腎兪(BL23)・曲池(LI11)・足三里(ST36)の取穴法が言える。

予習

予習25分:中脘(CV12)・巨闕(CV14)・膈兪(BL17)・脾兪(BL20)・天枢(ST25)・腎兪(BL23)・曲池(LI11)・足三里(ST36)の取穴法を覚える。

復習

復習20分:中脘(CV12)・巨闕(CV14)・膈兪(BL17)・脾兪(BL20)・天枢(ST25)・腎兪(BL23)・曲池(LI11)・足三里(ST36)の取穴法を再度確認する。

【第11回】
授業内容

のぼせと冷え

個別目標

病態生理を考え、効果的な治療法を考え実行できる。
LFEA併用のリンパ疎通刺鍼ができる。
身柱(GV12)・次髎(BL32)・三陰交(SP6)・足三里(ST36)・太衝(LR3)の取穴法が言える。

予習

予習25分:身柱(GV12)・次髎(BL32)・三陰交(SP6)・足三里(ST36)・太衝(LR3)の取穴法を覚える。

復習

復習20分:身柱(GV12)・次髎(BL32)・三陰交(SP6)・足三里(ST36)・太衝(LR3)の取穴法を再度確認する。

【第12回】
授業内容

発熱

個別目標

病態生理を考え、効果的な治療法を考え実行できる。
顔面頭部のリンパ疎通置鍼の考え方を理解し適切に実施できる。
肩井(GB21)・腎兪(BL23)・中府(LU1)・人迎(ST9)・合谷(LI4)の取穴法が言える。

予習

予習25分:肩井(GB21)・腎兪(BL23)・中府(LU1)・人迎(ST9)・合谷(LI4)の取穴法を覚える。

復習

復習20分:肩井(GB21)・腎兪(BL23)・中府(LU1)・人迎(ST9)・合谷(LI4)の取穴法を再度確認する。

【第13回】
授業内容

不眠・疲労と倦

個別目標

病態生理を考え、効果的な治療法を考え実行できる。
前頭葉機能改善のための鍼灸施術ができる。
百会(GV20)・顖会(GV22)・天柱(BL10)・風池(GB20)・完骨(GB12)・肩井(GB21)・腎兪(BL23)・中脘(CV12)・手三里(LI10)・足三里(ST36)の取穴法が言える。

予習

予習25分:百会(GV20)・顖会(GV22)・天柱(BL10)・風池(GB20)・完骨(GB12)・肩井(GB21)・腎兪(BL23)・中脘(CV12)・手三里(LI10)・足三里(ST36)の取穴法を覚える。

復習

復習20分:百会(GV20)・顖会(GV22)・天柱(BL10)・風池(GB20)・完骨(GB12)・肩井(GB21)・腎兪(BL23)・中脘(CV12)・手三里(LI10)・足三里(ST36)の取穴法を再度確認する。

【第14回】
授業内容

発疹(アレルギー性蕁麻疹・物理性蕁麻疹)

個別目標

病態生理を考え、効果的な治療法を考え実行できる。
自律神経理論を応用したアレルギーへのアプローチを知る。
天柱(BL10)・肩髃(LI15)・曲池(LI11)・足三里(ST36)の取穴法が言える。

予習

予習25分:天柱(BL10)・肩髃(LI15)・曲池(LI11)・足三里(ST36)の取穴法を覚える。

復習

復習20分:天柱(BL10)・肩髃(LI15)・曲池(LI11)・足三里(ST36)の取穴法を再度確認する。

【第15回】
授業内容

小児の症状(小児神経症・小児夜尿症)

個別目標

病態生理を考え、効果的な治療法を考え実行できる。
親子スキンタッチ教室の運用を知る。
小児への適切な刺激量の図り方を知る。
天柱(BL10)・風池(GB20)・腎兪(BL23)・次髎(BL32)・天突(CV22)・兪府(KI27)・霊台(GV10)・人迎(ST9)・身柱(GV12)の取穴法が言える

予習

予習25分:天柱(BL10)・風池(GB20)・腎兪(BL23)・次髎(BL32)・天突(CV22)・兪府(KI27)・霊台(GV10)・人迎(ST9)・身柱(GV12)の取穴法を覚える。

復習

復習20分:天柱(BL10)・風池(GB20)・腎兪(BL23)・次髎(BL32)・天突(CV22)・兪府(KI27)・霊台(GV10)・人迎(ST9)・身柱(GV12)の取穴法を再度確認する。

試験実施月日試験期間時間割に準ずる
評価の基準・方法

定期的に授業中に行われる知識確認テスト(60%)、指定された経穴を取穴する取穴確認(40%)により評価する

教科書

東洋医学臨床論〈はりきゅう編〉;(公社)東洋療法学校協会編;医道の日本社

参考書・参考資料

図解鍼灸臨床手技マニュアル第2版;著者:尾崎昭弘,医歯薬出版株式会社,2012
鍼灸臨床最新科学―メカニズムとエビデンス―;編者:川喜多健司・矢野忠,医歯薬出版株式会社,2014
現代鍼灸臨床の実際改訂第2版;著者:松本勅,医歯薬出版株式会社,2009
グレイ解剖学For Student原著第3版;監訳:塩田浩平他,エルゼビアジャパン株式会社,2016
標準生理学第8版;監修:小澤瀞司他,株式会社医学書院,2014

受講要件
コメント

この科目は1コマあたり基本的に45分程度の予習復習を要します。スムーズな学修に繋がるよう積極的に取り組んでください。
なお、新たに発刊された教科書に合わせ、一部内容を拡充し授業を行う場合があります。その際には、moodleにてお知らせします。
授業に係る補足情報はmoodleにより配信します。更新情報が無いか定期的にアクセスして確認をしてください。

オフィスアワー

授業終了後、実技室での対応を基本としますが、それ以外の曜日・時間帯でも予め yamaguchi@asahi.ac.jp へメールしアポイントを入れることにより対応可能です。