失語症1

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授業コードs251032
科目分野専門
科目名失語症1
科目責任者武村 紀裕
実務経験

医療機関、施設、訪問リハ等で約20年間勤務(非常勤含む)した失語症に対する評価方法、訓練方法等について、実例を講義の中で紹介しながら行う。

配当年次1年  
開講期後期
履修区分必修
昼間部・夜間部の別昼間部
授業方法講義
曜日・時限金曜1限目
単位数1
時間数30
授業概要

神経心理学の基礎から学び、失語症の定義や症状、臨床型を理解する。また、その他の代表的な神経心理学的症状についても学習する。本講義を通じて失語症に関連する神経心理学的の専門単語を適切に使用できるように学習する。また、失語症1の内容を理解することで、失語症2の認知神経心理学、失語症演習(検査演習)が円滑に進むために、基礎の理解を丁寧に行う。

一般学習目標 GIO

失語症の概要を理解し、言語臨床に必要な失語症の定義、言語症状名、タイプ分類、重症度について学習する。また、失語症のタイプ分類ごとの症状や特徴について理解する。


授業計画
【第1回】
授業内容

神経心理学とは(失語症学について含む)

個別目標

神経心理学とは、脳局在と症状との関係性について追及した学問である。その基本的な考えと失語症の概要、失語症の定義を理解する。

予習

moodleに添付いている1回目のPDFを観て、神経心理学の学問の概要を知る(15分)。

復習

神経心理学について、脳局在と症状を考える上で必要な基本的理念をレポートにまとめ、提出する(30分)。

【第2回】
授業内容

失語症の歴史、神経解剖学についての入門的知識①

個別目標

神経心理学上の解離の考え方、Jacksonの原理について局在論と全体論についての概要を把握する。

予習

moodleに添付している2回目のPDFや教科書P.9~29を読み、局在論と全体論の違いについての概要を知る(15分)。

復習

局在論と全体論について理論的背景を理解する(30分)。

【第3回】
授業内容

失語症の歴史、神経解剖学についての入門的知識②

個別目標

陽性症状‐陰性症状の違いとその背景にある考え方、局在論‐全体論等の理論について臨床での考え方を理解する。

予習

局在論と全体論の違いについての概要を再度見直す(15分)。

復習

神経心理学上の局在論と全体論の考え方を復習し、局所的な症状の失語症やびまん性の認知症につなげて考えられるようにする(30分)。

【第4回】
授業内容

言語の神経学的基盤について

個別目標

言語の神経学的基盤について理解する。神経学的基盤は、左右の半球と脳梁の機能、言語の側性化、大脳地図などの概要を知る。

予習

神経系の構造、機能、病態の復習から左右の大脳の機能や大脳地図に記載されている局在名を知る(15分)。

復習

代表的な脳局在名と言語領域名を覚え、小テストを受ける(30分)。

【第5回】
授業内容

神経心理学の背景症状を知り、失語症との鑑別の重要性を知る①。

個別目標

神経心理学の背景症状である、意識レベル、機能変動、見当識、感情・情動、破局反応、保続を理解する。

予習

moodleに添付している4回目のPDFを観て、失語症の背景症状を知る(15分)。

復習

失語症に関連する周辺症状を復習することで失語症との鑑別方法について理解を深める(30分)。

【第6回】
授業内容

神経心理学の背景症状を知り、失語症との鑑別の重要性を知る②。

個別目標

神経心理学の背景症状である、意識レベル、機能変動、見当識、感情・情動、破局反応、保続を理解する。

予習

moodleに添付している4回目のPDFを観て、失語症の背景症状を知る(15分)。

復習

失語症に関連する周辺症状を復習することで失語症との鑑別方法について理解を深める(30分)。

【第7回】
授業内容

失語症の原因疾患について

個別目標

失語症の主要な原因疾患について理解する。

予習

インターネットから失語症を呈する疾患についての概要を知る(15分)。

復習

失語症を呈する疾患(脳血管障害、神経変性疾患)について復習し、疾患の概要を理解する(30分)。

【第8回】
授業内容

言語障害の定義及び主要症状について①

個別目標

失語症の定義と合併症状、失語症の主要症状について理解する。

予習

②P.32~53を読み失語症の定義の各項目を知る(15分)。

復習

失語症の定義の各項目を十分に理解し、小テストを受ける(30分)

【第9回】
授業内容

言語障害の主要症状②

個別目標

発話面の障害(喚語困難、錯語・新造語、構文産生障害、復唱障害等)について専門用語と症状を理解する。

予習

P.37~115を読み、発話障害の特徴の概要を知る(15分)。

復習

発話面の障害名と具体的な特徴について理解を深め、言語症状名を覚える(30分)。

【第10回】
授業内容

言語障害の主要症状③

個別目標

読字障害、書字障害、近縁症状、随伴症状について理解し、各症状名と特徴を理解する。

予習

P.37~115を読み、読字・書字障害の特徴と近縁症状の概要を知る(15分)。

復習

読字・書字障害の特徴や各症状、近縁症状について理解を深める(30分)。

【第11回】
授業内容

失語の臨床型(古典論)について

個別目標

Wernicke-Lichtheimの図式、古典論について理解し、タイプ分類の重要性や鑑別の必要性について学ぶ

予習

P.116~119を読み、失語症のタイプ分類の歴史や重要性を知る(15分)。

復習

Wernicke-Lichtheimの図式、その他の流暢性分類や重症度分類などの方法を理解し、小テストを受ける(30分)。

【第12回】
授業内容

失語の臨床型について(Broca失語、Wernicke失語)①

個別目標

Broca失語、Wernicke失語の病巣、言語症状、随伴症状について理解する。

予習

P.116~122を読み、Broca失語、Wernicke失語の概要を知る(15分)。

復習

Broca失語、Wernicke失語の病巣、言語症状の特徴を理解し、レポートにまとめ、提出する(30分)

【第13回】
授業内容

失語の臨床型について(伝導失語、健忘失語、全失語、残遺失語)②

個別目標

伝導失語、健忘失語、全失語、残遺失語の病巣、言語症状、随伴症状について理解する。

予習

P.122~125を読み、伝導失語、健忘失語、全失語、残遺失語の病巣、言語症状、随伴症状の概要を知る(15分)。

復習

伝導失語、健忘失語、全失語、残遺失語病巣、言語症状の特徴を理解し、レポートにまとめ、提出する(30分)。

【第14回】
授業内容

失語の臨床型について(超皮質性失語群)③

個別目標

超皮質性失語群の病巣、言語症状、随伴症状について理解する。

予習

P.126~131を読み、超皮質性失語群の病巣、言語症状、随伴症状の概要を知る(15分)。

復習

超皮質性失語群の病巣、言語症状の特徴を理解し、古典的失語群との違いについて把握する(30分)。

【第15回】
授業内容

定期試験と国家試験に向けてのまとめ解説

個別目標

本講義で学習した神経心理学的な専門単語の総復習を行う。また、国家試験問題の確認を行う。

予習

定期試験に向けて小テストの内容やレポートの課題内容の振り返りを行う(15分)。

復習

定期試験解説と国家試験問題の振り返りを振り返りを行う(30分)。

試験実施月日2月上旬
評価の基準・方法

小テスト10点、定期試験90点とし、合計100点満点中60点以上を合格とする。再試験は1回行うものとする。

教科書

言語聴覚士のための失語学 波多野和夫(医歯薬出版会社)2007年

参考書・参考資料

神経心理学入門 山鳥重(医学書院)1985年

受講要件
コメント

本講義では、失語症のタイプ分類、言語症状など多くの単語を記憶しなければなりません。専門単語を適宜覚えるようにしてください。

オフィスアワー

原則、火曜日~木曜日の放課後は対応可能です。積極的に疑問点は解決しましょう。