自然科学Ⅱ

cft format=21
授業コードa251003
科目分野基礎
科目名自然科学Ⅱ
科目責任者山口大輔
実務経験
配当年次1年  
開講期後期
履修区分必修
昼間部・夜間部の別午前コース
授業方法講義
曜日・時限金曜日・1時限・2時限
単位数3
時間数45
授業概要

この授業では、循環領域の基礎医学的知識を理解するため、実際の循環反応などを観察し、外的刺激に対していかに恒常性が維持されているかを学ぶ。また、その調節の中心的役割を担う自律神経の働きに関する概要を理解し、将来の鍼灸治療に役立てるための知識に繋げるための考え方(運用方法)について学ぶ。
また、循環の維持をサポートしているリンパに関する基本的知識を学び、鍼灸治療に組み入れるための方法論の基礎を学ぶ。そして、その効果を体感できるように、できるだけ多くの学生にリンパ疎通置鍼を受ける機会を設ける。
なお、この授業では、将来的にリサーチマインドを持った鍼灸師育成のための起点になるコンテンツを盛り込み、鍼灸治療の面白さや奥深さを知っていただく。

一般学習目標 GIO

1.自律神経の基本的な働きを知る。
2.生命現象のうち、循環系の要である心臓の基本的機能が理解できる。
3.取り上げられた基礎医学用語の概要が説明できる。
4.リンパの機能と特徴を生かした鍼灸治療をイメージできる。
5.分からないことがあれば気軽に質問できる。


授業計画
【第1回】
授業内容

心臓血管系

個別目標

体循環と肺循環の違いが分かる。
動脈血と静脈血の意味が分かる。

予習

予習62分:解剖生理の該当ページを予め読み、初めて見聞きする単語をノートなどに書き留めておく。

復習

復習62分:体循環と肺循環の大まかな経路をまとめる。
栄養血管と機能血管の違いを明確にする。
動脈血と静脈血の違いを確認する

【第2回】
授業内容

心臓の構造と働き1(心臓の構造・心筋の特性・刺激伝導系)

個別目標

心臓の位置や基本的構造が分かる。
心臓のペースメーカーの役割が理解できる。
刺激伝導系の役割が分かる。
スターリングの心臓の法則の概要が理解できる

予習

予習62分:解剖生理の該当ページを予め読み、初めて見聞きする単語をノートなどに書き留めておく

復習

復習62分:動脈弁と房室弁の名称を再度確認する。
刺激伝導系が言えるように覚える。
スターリングの心臓の法則を簡潔にまとめなおす。

【第3回】
授業内容

心臓の構造と働き2(心周期・心音・心拍数・心拍出量)

個別目標

心周期の4つの時期が言える。
第1心音・第2心音の発生するタイミングが理解できる。
毎分心拍出量の算出方法が分かる。

予習

予習62分:解剖生理の該当ページを予め読み、初めて見聞きする単語をノートなどに書き留めておく。

復習

復習62分:心周期を収縮期と弛緩期に分けまとめなおす。

【第4回】
授業内容

心臓の構造と働き3(心電図)

個別目標

標準肢誘導が分かる。
心電図の概要が理解できる。
自律神経と心機能の関係が理解できる。

予習

予習62分:解剖生理の該当ページを予め読み、初めて見聞きする単語をノートなどに書き留めておく。

復習

復習62分:心周期に心電図を合わせまとめなおす。

【第5回】
授業内容

心臓血管系:前回までの振り返り

個別目標

心臓血管系に関する前回までの内容を整理し、学生同士で問題を出し合い、知識が定着できているか確認できる。

予習

予習62分:前回までの個別目標の各内容を見直しておく。

復習

復習62分:忘れているところ、理解が乏しいところを再度抽出し、学習しなおす。

【第6回】
授業内容

血液循環1(血管の構造と働き)

個別目標

動脈、静脈、毛細血管の構造の特徴が分かる。
弾性血管、抵抗血管、交換血管、容量血管の機能が分かる。
静脈還流量を駆動する要因を言える。

予習

予習62分:解剖生理の該当ページを予め読み、初めて見聞きする単語をノートなどに書き留めておく。

復習

復習62分:血管の三層構造が種類によって違うことをまとめなおす。
静脈還流量が駆動されるイメージを想起する。

【第7回】
授業内容

血液循環2(血管の神経支配、血圧)

個別目標

血圧測定ができる。
自律神経活動と血圧の関係が分かる。
血圧に影響する因子が分かる。

予習

予習62分:解剖生理の該当ページを予め読み、初めて見聞きする単語をノートなどに書き留めておく。
Moodle上の血圧測定法レジュメを見て測定方法をイメージしておく

復習

復習62分:血圧測定手順をコツも含めまとめなおす。

【第8回】
授業内容

循環調節1(局所性調節・神経性調節・ホルモン性調節)

個別目標

局所性調節、神経性調節、ホルモン性調節の特徴がつかめる。
代表的な血管収縮物質と血管拡張物質が言える。

予習

予習62分:解剖生理の該当ページを予め読み、初めて見聞きする単語をノートなどに書き留めておく。

復習

復習62分:循環の自己調節に関して、その必要性を再度考えてみる。

【第9回】
授業内容

1.循環調節2(循環中樞・循環の反射性調節)
2.生命現象(心拍):心臓の構造と特徴

個別目標

高圧受容器反射の受容器、中枢、各器官の反応が分かる。
化学受容器反射の受容器、中枢、各器官の反応が分かる。
心肺部圧受容器反射の受容器、中枢、各器官の反応が分かる。
橈骨動脈が触知できる。
1分間の脈拍数を測ることができる。

予習

予習62分:解剖生理の該当ページを予め読み、初めて見聞きする単語をノートなどに書き留めておく。
橈骨動脈が触知できる部位を解剖学の教科書で探してみる。

復習

復習62分: 血圧が上がった時の反射とその効果、血圧が下がった時の反射とその効果を自身の言葉でまとめてみる。

【第10回】
授業内容

1.循環調節3(体性感覚刺激による循環反射・高位中枢からの影響)
2.生命現象(心拍):心拍数の変化

個別目標

様々な要因により循環機能が反射性に調節されていることを知る。
心拍数が早くなるきっかけを知る。

予習

予習62分:解剖生理の該当ページを予め読み、初めて見聞きする単語をノートなどに書き留めておく。

復習

復習62分:交感神経と副交感神経の活動に関して、その生物学的意味合いをクラスメートと話し合ってみる。

【第11回】
授業内容

1.特殊な部位の循環1(冠循環)
2.生命現象(心拍):刺激と心拍の関係

個別目標

冠動脈の走行が分かる。
冠動脈の栄養領域が分かる。
心拍数が遅くなるきっかけを知る。

予習

予習62分:解剖生理の該当ページを予め読み、初めて見聞きする単語をノートなどに書き留めておく。

復習

復習62分:冠動脈をイメージし、その栄養領域を再確認する。
どのような刺激が心拍をどのように変化させるか類推してみる。

【第12回】
授業内容

1.特殊な部位の循環2(肺循環・肝循環・脾循環)
2.生命現象(心拍):刺激による心拍数の変化をとらえる

個別目標

門脈の構成要素が分かる。
門脈の役割が分かる。
門脈圧亢進時の側副路を知る。
脾循環の役割を知る。
刺激を与えることにより、実際に心拍が変化することを学ぶ。

予習

予習62分:解剖生理の該当ページを予め読み、初めて見聞きする単語をノートなどに書き留めておく。

復習

復習62分:門脈圧亢進時の側副路を再度確認する。
刺激に対する心拍の変化を生物的意味合いから考えてみる。

【第13回】
授業内容

1.特殊な部位の循環3(脳循環・皮膚循環・筋循環)
2.生命現象(心拍):心拍数変化の意義

個別目標

血液脳関門の機能が分かる。
皮膚循環の機能が分かる。
筋循環の性質が分かる。

予習

予習62分:解剖生理の該当ページを予め読み、初めて見聞きする単語をノートなどに書き留めておく。
前回の心拍が変化する理由を再度考えておく。

復習

復習62分:循環の自己調節機能の必要性をまとめる。
皮膚循環と体温との関係性を簡潔にまとめる。

【第14回】
授業内容

1.リンパ系
2.生命現象(心拍):復習

個別目標

リンパ系の機能が4つ言える。
リンパ管の走行の概要が分かる。
主要なリンパ管の名称を知る。
心拍が変化する理由が分かる。

予習

予習62分:解剖生理の該当ページを予め読み、初めて見聞きする単語をノートなどに書き留めておく。

復習

復習62分:大まかなリンパの走路がイメージできるように、教科書の図表を参考に自身で書いてみる。

【第15回】
授業内容

1.リンパ系の器官1(リンパ節・脾臓)
2.リンパ疎通置鍼の実際1

個別目標

リンパ節の機能が分かる。
リンパ節の基本構造の概要が分かる。
脾臓の基本的構造と機能が分かる。

予習

予習62分:解剖生理の該当ページを予め読み、初めて見聞きする単語をノートなどに書き留めておく。

復習

復習62分:体表の主要なリンパ節の位置を調べてみる。

【第16回】
授業内容

1.リンパ系の器官2(胸腺・扁桃・集合リンパ小節)
2.リンパ疎通置鍼の実際2

個別目標

胸腺の機能が分かる。
ワルダイエルの咽頭輪を構成する4つの扁桃が言える。
パイエル板の存在部位が分かる。

予習

予習62分:解剖生理の該当ページを予め読み、初めて見聞きする単語をノートなどに書き留めておく。

復習

復習62分:ワルダイエルの咽頭輪を構成する扁桃がすぐに言えるように覚える。
胸腺の機能を端的にまとめる。

【第17回】
授業内容

リンパ疎通置鍼の臨床応用

個別目標

リンパ疎通置鍼の臨床応用の実際を知る。

予習

予習62分:リンパの全体像をイメージしておく。

復習

復習62分:様々なケースを想定して展開するイメージを行ってみる。

【第18回】
授業内容

1.動脈系1(肺動脈・上行大動脈・大動脈弓)
2.復習

個別目標

大動脈の呼び方が分かる。
大動脈弓から分枝する主要な動脈が言える。

予習

予習62分:解剖生理の該当ページを予め読み、初めて見聞きする単語をノートなどに書き留めておく。

復習

復習62分:上行大動脈から大動脈弓を図示し、主要な動脈を書き込みイメージで覚える。

【第19回】
授業内容

1.動脈系2(胸大動脈・腹大動脈・総腸骨動脈)
2.復習

個別目標

胸大動脈の壁側枝、臓側枝が分かる。
腹大動脈の壁側枝、臓側枝が分かる。
腹腔動脈、上腸間膜動脈、下腸間膜動脈の栄養領域が大まかにわかる。壁側枝、臓側枝が分かる。
外腸骨動脈と内腸骨動脈の大まかな分岐先が分かる。
内腸骨動脈の分岐の分類が把握できる。

予習

予習62分:解剖生理の該当ページを予め読み、初めて見聞きする単語をノートなどに書き留めておく。

復習

復習62分: 胸大動脈から腹大動脈を図示し、主要な動脈を書き込みイメージで覚える。

【第20回】
授業内容

1.静脈系1(肺静脈・上大静脈・下大静脈)
2.復習

個別目標

上大静脈にそそぐ枝が分かる。
下大静脈にそそぐ枝が分かる。

予習

予習62分:解剖生理の該当ページを予め読み、初めて見聞きする単語をノートなどに書き留めておく。

復習

復習62分: 大静脈にそそぐ枝をイメージするため、どの領域から流入しているか確認してまとめる。

【第21回】
授業内容

1.静脈系2(門脈系の復習・骨盤内像の静脈)
2.復習

個別目標

門脈を構成する主要な静脈が言える。
門脈圧亢進時の側副路が分かる。
骨盤内臓の静脈の概略が分かる。

予習

予習62分:解剖生理の該当ページを予め読み、初めて見聞きする単語をノートなどに書き留めておく。

復習

復習62分: 門脈圧亢進時の3つの側副路と特徴的な症状をまとめなおす。

【第22回】
授業内容

1.胎児循環
2.復習

個別目標

胎児循環の特徴が分かる。
出生前後での循環の違いが説明できる。
新生児の循環の中で、胎児循環の名残である構造物の名称がリストアップできる。

予習

予習62分:解剖生理の該当ページを予め読み、初めて見聞きする単語をノートなどに書き留めておく。

復習

復習62分: 出生前後の循環の変化をまとめなおす。

【第23回】
授業内容

循環復習

個別目標

循環の範囲の国家試験を解いてみる。

予習

予習62分:循環のノートを確認し、忘れているところをチェックし覚えなおす。

復習

復習62分:国家試験問題の解答解説を作成してみる。


試験実施月日定期試験時間割に準ずる
評価の基準・方法

定期試験(80%)、小テスト(20%)により評価する。

教科書

解剖学(公社)東洋療法学校協会編;医歯薬出版
生理学第3版(公社)東洋療法学校協会編;医歯薬出版

参考書・参考資料

解剖学アトラス (文光堂)
標準生理学 第8版 (医学書院)

受講要件

特になし

コメント

この科目は1コマあたり授業時間以外にクラスメートと話し合ったり、事前に調べ事を行ったり、授業後はその振り返りなど、学修に向けて多くの時間を要します。スムーズな学修に繋がるよう積極的に取り組んでください。
授業に係る補足情報はmoodleにより配信します。定期的にアクセスして更新情報が無いか確認をしてください。

オフィスアワー

授業終了後、教室での対応を基本としますが、それ以外の曜日・時間帯でも予め yamaguchi@asahi.ac.jp へメールしアポイントを入れることにより対応可能です。