客観的臨床能力評価演習Ⅰ

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授業コードp223205
科目分野専門
科目名客観的臨床能力評価演習Ⅰ
科目責任者末石 恵子
実務経験

一般病院、介護老人保健施設、訪問リハビリテーションを経験。理学療法士としての実務経験を交えて講義をします。

配当年次3年  
開講期通年
履修区分必修
昼間部・夜間部の別昼間部
授業方法演習
曜日・時限金曜日・1時限
単位数2
時間数60時間
授業概要

"理学療法の目標は、対象者の日常生活動作の改善、生活の質の向上であり、理学療法対象者の疾患や障害名が同じであっても選択される評価や目標設定、治療プログラムのすべてが同じになることはない。
対象者個人の理学療法目標を達成するためには、情報を正確に把握すること、また、得られた情報をいかに適切に統合・解釈するかが重要である。この講義では、情報を正確に把握するために必要な基礎評価学、臨床評価学でまなんだ評価技術の確認を行うとともに、今まで学習してきた知識・技術の統合を図ることを目的として、情報収集から治療プログラム立案までの理学療法評価の過程(プロセス)を臨床実習の前に学習・経験することを目的とする。"

一般学習目標 GIO

"理学療法プロセス(情報収集から治療計画立案)までの過程を学習・経験することにより理解する。
検査・測定が基本的な技術レベルで実施できる。"


授業計画
【第1回】
授業内容

理学療法プロセス

個別目標

理学療法評価の意義目的が理解でき、評価の手順と過程が理解できる。SOAPの使用方法がわかる。

予習

理学療法の意義・目的を確認しておく。(15分)

復習

理学療法プロセスに必要な項目、評価の手順を確認する。SOAPの項目を覚える。(45分)

【第2回】
授業内容

理学療法プロセス(全体像の把握)

個別目標

目標指向的アプローチについてわかる。全体像の把握の方法が理解できる。

予習

ICIDH、ICFの確認し、それぞれの構成要素を覚える。(15分)

復習

目標指向的アプローチの考え方について資料を振り返る。(45分)

【第3回】
授業内容

症例①(整形疾患)についての把握(処方内容の理解)

個別目標

処方内容を理解するのに必要な知識を確認することができる。

予習

大腿骨頸部骨折について確認しておく。(15分)

復習

調べた内容で不十分な部分の追加、理解を行う。(45分)

【第4回】
授業内容

症例①(整形疾患)についての把握(全体像の把握)

個別目標

初回情報をICFで整理し、必要な情報を列挙することができる。

予習

ICIDH、ICFの確認し、それぞれの構成要素を確認しておく。(15分)

復習

不十分な部分については追加しておく。(45分)

【第5回】
授業内容

症例①(整形疾患)についての把握(評価項目の抽出)

個別目標

必要な評価項目の抽出ができる。 実際に実施するときの注意点を今までの情報から述べることができる。

予習

前回の講義内で調べた内容についての把握。(15分)

復習

抽出した評価が実施できるよう、評価方法について確認しておく。(45分)

【第6回】
授業内容

症例①(整形疾患)の介助・評価①

個別目標

大腿骨頸部骨折術後の介助が行える。

予習

大腿骨頸部骨折術後の介助方法について調べておく。(15分)

復習

介助の練習を行う。(45分)

【第7回】
授業内容

症例①(整形疾患)の介助・評価②

個別目標

症例①に合わせた介助・評価が実施できる。

予習

症例①の全体像と介助方法を関連付けて検討しておく。(15分)

復習

講義内で行った介助、評価を練習する。(45分)

【第8回】
授業内容

症例①(整形疾患)の介助・評価③

個別目標

症例①に合わせた評価が実施できる。

予習

症例①の全体像から評価時の注意点について検討しておく。(15分)

復習

講義内で行った評価を練習する。(45分)

【第9回】
授業内容

症例①(整形疾患)の介助・評価④

個別目標

時間内で介助から評価が実施できるようになる。

予習
復習

講義内で行った介助、評価が実施できるまで練習する。(60分)

【第10回】
授業内容

症例①(整形疾患)の検査結果の解釈①

個別目標

疾患を想定して列挙した各検査・測定の結果が示す内容を解釈することができる。 

予習

評価の目的など解釈を行う上で必要な知識について確認しておく。(15分)

復習

調べた内容について覚える。(45分)

【第11回】
授業内容

症例①(整形疾患)の検査結果の解釈②

個別目標

疾患を想定して列挙した各検査・測定の結果が示す内容を解釈することができる。 

予習

評価の目的など解釈を行う上で必要な知識について確認しておく。(15分)

復習

調べた内容について覚える。(45分)

【第12回】
授業内容

症例①(整形疾患)に必要な検査項目の統合と解釈①

個別目標

疾患を想定して列挙した各検査・測定の結果が示す内容と活動やその他の項目との関連性について検討することができる。

予習

最初に作ったICFを確認しておく。(15分)

復習

ICFの変更を確認、修正しておく。(45分)

【第13回】
授業内容

症例①(整形疾患)に必要な検査項目の統合と解釈②

個別目標

統合と解釈ができる。(ICFにて患者像を作り直すことができる。)

予習
復習

作り直したICFを文章化してみる。(60分)

【第14回】
授業内容

症例①(整形疾患)についての問題点の抽出

個別目標

問題点を優先順位順に並べ替えることができる。

予習

統合と解釈を確認しておく。(15分)

復習

ICFを文章化してみる。(45分)

【第15回】
授業内容

症例①(整形疾患)についての目標設定

個別目標

目標設定ができる。

予習
復習

臨床思考について振り返りを行う。(60分)

【第16回】
授業内容

理学療法プロセスの確認

個別目標

認知スキルが理解できる。

予習

第1回、第2回の内容を振り返っておく。(30分)

復習

第3回から第15回の内容の振り返りを行う。(30分)

【第17回】
授業内容

症例②(中枢疾患)についての把握(処方内容の理解)

個別目標

処方内容を理解するのに必要な知識を確認することができる。

予習

大腿骨頸部骨折について確認しておく。(15分)

復習

調べた内容で不十分な部分の追加、理解を行う。(45分)

【第18回】
授業内容

症例①(中枢疾患)についての把握(全体像の把握)

個別目標

初回情報をICFで整理し、必要な情報を列挙することができる。

予習

ICIDH、ICFの確認し、それぞれの構成要素を確認しておく。(15分)

復習

不十分な部分については追加しておく。(45分)

【第19回】
授業内容

症例①(中枢疾患)についての把握(評価項目の抽出)

個別目標

必要な評価項目の抽出ができる。 実際に実施するときの注意点を今までの情報から述べることができる。

予習

前回の講義内で調べた内容についての把握。(15分)

復習

抽出した評価が実施できるよう、評価方法について確認しておく。(45分)

【第20回】
授業内容

症例①(中枢疾患)の介助・評価①

個別目標

大腿骨頸部骨折術後の介助が行える。

予習

大腿骨頸部骨折術後の介助方法について調べておく。(15分)

復習

介助の練習を行う。(45分)

【第21回】
授業内容

症例①(中枢疾患)の介助・評価②

個別目標

症例①に合わせた介助・評価が実施できる。

予習

症例①の全体像と介助方法を関連付けて検討しておく。(15分)

復習

講義内で行った介助、評価を練習する。(45分)

【第22回】
授業内容

症例①(中枢疾患)の介助・評価③

個別目標

症例①に合わせた評価が実施できる。

予習

症例①の全体像から評価時の注意点について検討しておく。(15分)

復習

講義内で行った評価を練習する。(45分)

【第23回】
授業内容

症例①(中枢疾患)の介助・評価④

個別目標

時間内で介助から評価が実施できるようになる。

予習
復習

講義内で行った介助、評価が実施できるまで練習する。(60分)

【第24回】
授業内容

症例①(中枢疾患)の検査結果の解釈①

個別目標

疾患を想定して列挙した各検査・測定の結果が示す内容を解釈することができる。 

予習

評価の目的など解釈を行う上で必要な知識について確認しておく。(15分)

復習

調べた内容について覚える。(45分)

【第25回】
授業内容

症例①(中枢疾患)の検査結果の解釈②

個別目標

疾患を想定して列挙した各検査・測定の結果が示す内容を解釈することができる。 

予習

評価の目的など解釈を行う上で必要な知識について確認しておく。(15分)

復習

調べた内容について覚える。(45分)

【第26回】
授業内容

症例①(中枢疾患)に必要な検査項目の統合と解釈①

個別目標

疾患を想定して列挙した各検査・測定の結果が示す内容と活動やその他の項目との関連性について検討することができる。

予習

最初に作ったICFを確認しておく。(15分)

復習

ICFの変更を確認、修正しておく。(45分)

【第27回】
授業内容

症例①(中枢疾患)に必要な検査項目の統合と解釈②

個別目標

統合と解釈ができる。(ICFにて患者像を作り直すことができる。)

予習
復習

作り直したICFを文章化してみる。(60分)

【第28回】
授業内容

症例①(中枢疾患)についての問題点の抽出

個別目標

問題点を優先順位順に並べ替えることができる。

予習

統合と解釈を確認しておく。(15分)

復習

ICFを文章化してみる。(45分)

【第29回】
授業内容

症例①(中枢疾患)についての目標設定

個別目標

目標設定ができる。

予習
復習

臨床思考について振り返りを行う。(60分)

【第30回】
授業内容

総括

個別目標

理学療法プロセスについて理解を深める。

予習

最終試験に向けて理学療法評価を行ううえでの注意点を確認しておく。(15分)

復習

実際に実技が遂行できるようできるまで練習する。(45分)


試験実施月日
評価の基準・方法

講義時に提示する課題にて評価を行います。総合点100点、60点以上を合格とする。
*課題提出期限を過ぎたものは受け取れません。
60点未満の者は再試験を1回行うものとする。

教科書

"PT・OTのための臨床技能とOSCE: コミュニケーションと介助・検査測定 編 第2版補訂版 才藤 栄一 (監修) 金原出版株式会社
PT・OTのための臨床技能とOSCE 機能障害・能力低下への介入 編 才藤 栄一 (監修) 金原出版株式会社
"

参考書・参考資料

"その時理学療法士はこう考える  藤野雄次(編集)   医学書院
理学療法学テキストⅠ・Ⅱ      石川 朗(編集)   中山書店"

受講要件

"実技の実施の際は、KC着用、実習に必要な検査器具の準備をすること。各自、教科書以外に必要な資料があれば準備すること。
座学の時は、タブレットまたはパソコンを準備してください。"

コメント

"提出物については、実習準備として必要なものと認識し取り組むこと。
受講生の理解度、講義の進行状況によっては、講義計画が変更されることもある。"

オフィスアワー

講義前後を利用して質問すること。その他9:30~10:30 火曜日16:00~16:30(sueishi.k@asahi.ac.jpにて予定を確認すると対応が確実に行えます。)