リハビリテーション医学

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授業コードa231029
科目分野専門基礎
科目名リハビリテーション医学
科目責任者兼森 史峻
実務経験
配当年次3年  
開講期前期
履修区分必修
昼間部・夜間部の別午前コース
授業方法講義
曜日・時限時間割りに準ずる
単位数1
時間数30
授業概要

リハビリテーションとは、治療と並行して行われる機能回復訓練のことである。治療とは、交通事故に対する手術や喘息に対する吸入薬など、身体の構造や生理機能を正常な状態に戻す(近づける)ことである。機能回復訓練とは、歩行訓練や筋力トレーニング、可動域訓練など、主に損なわれた運動機能を正常な状態に戻す(近づける)ための訓練のことである。また、患者の状態が悪化しないように、日常生活の活動や姿勢などの管理、指導も行う。
近年、病院で勤務する鍼灸師も増えており、主にリハビリの領域で活動している。また、鍼灸院に障害や重い病気を抱える患者が来院する場合もあり、その際の患者対応は自身で行わなければならない。そのため、リハビリの基本的な知識を学ぶ必要がある。

一般学習目標 GIO

1.リハビリテーションとは何かを理解できる。
2.障害の評価法と医学的アプローチについて理解できる。
3.各疾患のリハビリテーションについて理解できる。


授業計画
【第1回】
授業内容

リハビリテーションと障害

個別目標

ノーマライゼーションの考え方を理解できる。
IL(自立生活)の考え方を理解できる。
国際生活機能分類(ICF)の構成要素と、それぞれに対する治療原則を理解できる。

予習

国際障害分類(ICIDH)と国際生活機能分類(ICF)の考え方を調べる。(20分)

復習

ノーマライゼーション、IL(自立生活)、国際生活機能分類(ICF)についてまとめる。(25分)

【第2回】
授業内容

リハビリテーション医学と医療

個別目標

身体障害の分類を説明できる。
リハビリテーションの評価からフォローアップまでの流れを理解できる。
高齢者の特性、特有の問題を理解できる。

予習

身体障害、精神障害の種類について調べる。
地域リハビリテーション(地域ケア)として提供されるサービスについて調べる。(20分)

復習

身体障害の種類、リハビリテーションの流れ、高齢者の特性と問題についてまとめる。(25分)

【第3回】
授業内容

障害の評価①

個別目標

関節可動域テスト(ROM‐T)の測定法を理解できる。
徒手筋力テスト(MMT)の評価基準を理解できる。
日常生活活動(ADL)に分類される活動を理解できる。
バーセルインデックスとFIMの評価項目、評価方法の違いを理解できる。

予習

関節可動域テストの種類と方法について調べる。
ダニエルスらの6段階法について調べる。
日常生活活動(ADL)について調べる。(20分)

復習

ROM、MMT、日常生活活動(ADL)、バーセルインデックス、FIMについてまとめる。(25分)

【第4回】
授業内容

障害の評価②

個別目標

弛緩性麻痺と痙性麻痺の原因、評価方法の違いを理解できる。
ブルンストロームのステージの評価基準を理解できる。
失行・失認の種類とそれぞれの特徴を理解できる。
性格検査、知能検査、認知症のスクリーニングの検査の種類を理解できる。

予習

ブルンストロームのステージを調べる。
失行・失認の種類を調べる。(20分)

復習

痙性麻痺の評価、失行・失認の種類と特徴、各種心理テストの種類についてまとめる。(25分)

【第5回】
授業内容

医学的リハビリテーション①

個別目標

関節可動域訓練の注意点を理解できる。
徒手筋力テストの結果に適応する運動方法を理解できる。
各運動療法の種類と目的を理解できる。
物理療法のうち、特に温熱療法と電気刺激の特徴を理解できる。

予習

神経筋促通法の種類を調べる。
特定の疾患に対して行われる運動療法について調べる。
温熱療法の種類と禁忌について調べる。(20分)

復習

運動療法、物理療法についてまとめる。(25分)

【第6回】
授業内容

医学的リハビリテーション②

個別目標

自助具の種類と使用目的を理解できる。
代表的な作業種目とその特徴を理解できる。
失語症の分類を理解できる。
構音障害と失語症の違いを理解できる。

予習

自助具の種類と使い方を調べる。
失語症の分類を調べる。(20分)

復習

自助具、作業種目、失語症、構音障害についてまとめる。(25分)

【第7回】
授業内容

医学的リハビリテーション③

個別目標

上肢装具、短下肢装具の種類と適応疾患を理解できる。
義肢の分類と特徴を理解できる。
義手の種類と特徴を理解できる。
日常生活活動の指導方法を理解できる。

予習

リハビリテーション看護について調べる。
日常生活活動の指導について調べる。(20分)

復習

装具、義肢、日常生活活動の指導ソーシャルワーキングについてまとめる。(25分)

【第8回】
授業内容

脳卒中のリハビリテーション

個別目標

脳卒中による障害、合併症を理解できる。
脳卒中の評価方法を理解できる。
急性期のベッドポジショニング、体位変換、ROM訓練を理解できる。
回復期における床上動作から歩行までの訓練を理解できる。
訓練の禁忌、中止基準を理解できる。

予習

脳卒中による障害が起こる成因について調べる。(20分)

復習

脳卒中による障害、急性期と回復期の訓練、リハビリのリスク管理についてまとめる。(25分)

【第9回】
授業内容

脊髄損傷(四肢麻痺、対麻痺)のリハビリテーション

個別目標

損傷レベルに応じた残存する機能や到達ADLの関係を理解できる。
損傷レベルに応じて出現する障害を理解できる。

予習

脊髄損傷の損傷レベルによる麻痺の程度について調べる。(20分)

復習

損傷レベルに応じた残存機能や出現する障害についてまとめる。(25分)

【第10回】
授業内容

切断のリハビリテーション

個別目標

切断部位による分類と特徴を理解できる。
切断による合併症を理解できる。
切断直後からの断端へのアプローチを理解できる。
各切断の特徴を理解できる。

予習

切断の種類とそれに対応する義肢について調べる。
義足の種類と特徴について調べる。(20分)

復習

各切断の特徴と義肢の特徴についてまとめる。(25分)

【第11回】
授業内容

小児のリハビリテーション

個別目標

脳性麻痺の定義、分類を理解できる。
脳性麻痺による障害を理解できる。
脳性麻痺児にみられる筋緊張と反射の異常を理解できる。

予習

正常な原始反射、姿勢反射の出現・消失時期について調べる。
発達のマイルストーンについて調べる。(20分)

復習

脳性麻痺の定義、分類、障害、正常な発達との違いについてまとめる。(25分)

【第12回】
授業内容

骨関節疾患のリハビリテーション
関節リウマチのリハビリテーション

個別目標

各骨関節疾患の評価やリハビリテーションの要点を理解できる。
関節リウマチによる変形の種類を理解できる。
リウマチの活動期と非活動期の特徴を理解できる。

予習

関節リウマチの診断基準を調べる。
関節リウマチによる変形を調べる。(20分)

復習

各骨関節疾患に対するリハビリ方法をまとめる。
関節リウマチによる変形と症状についてまとめる。(25分)

【第13回】
授業内容

末梢神経障害のリハビリテーション
パーキンソン病のリハビリテーション

個別目標

各末梢神経麻痺と適応する装具を理解できる。
末梢神経麻痺の種類と特徴を理解できる。
ヤールの重症度分類による評価とリハビリを理解できる。

予習

末梢神経障害の原因と病態について調べる。
ヤールの重症度分類について調べる。(20分)

復習

末梢神経障害と適応する装具についてまとめる。
ヤールの重症度分類に応じたリハビリについてまとめる。(25分)

【第14回】
授業内容

まとめと解説

個別目標

第1~13回までに学習した各疾患のリハビリテーションについて国家試験関連問題に解答できる。

予習

第1~13回までに学習した各疾患のリハビリテーションについて国家試験関連問題を調べる。(20分)

復習

第1~13回までに学習した各疾患のリハビリテーションについて国家試験関連問題に解説を作成する。(25分)

【第15回】
授業内容

呼吸器疾患のリハビリテーション
心疾患のリハビリテーション

個別目標

MRCスケールによる評価方法を理解できる。
呼吸器疾患の患者に行うテストの種類とリハビリ方法を理解できる。
心臓リハビリの適応と禁忌を理解できる。
心疾患患者における運動負荷試験の中止基準を理解できる。

予習

肺と心臓の生理学的機能について復習する。(20分)

復習

呼吸器疾患、心疾患の評価方法とリハビリ方法についてまとめる。(25分)

試験実施月日試験期間時間割に準ずる
評価の基準・方法

Moodle上の問題(10%)、期末試験(90%)により評価する。

教科書

「リハビリテーション医学 第4版」 医歯薬出版株式会社

参考書・参考資料

「標準リハビリテーション医学」医学書院
「PT・OT・ST・ナースを目指す人のためのリハビリテーション総論」診断と治療社

受講要件
コメント

各疾患の特徴を理解することで患者の特徴が理解できるようになる。これにより、その患者に必要なリハビリ方法をイメージすることが可能となる。

オフィスアワー

授業終了後、教室にて受けつける。