鍼灸臨床論Ⅰ

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授業コードa242046
科目分野専門基礎
科目名鍼灸臨床論Ⅰ
科目責任者藤井 竜一
実務経験

1987年はり師きゅう師免許取得
1988年~1991年 鍼灸院に勤務、その間2年間分院長を務めた。
1991年~1994年 病院勤務、整形外科疾患、内科疾患、眼科疾患などに対する鍼灸臨床を実践した。
1994年 藤井鍼灸院開業
2004年 朝日医療学園に入社後、往診、専門学校附属鍼灸院にて定期的に鍼灸臨床に従事。

配当年次2年  
開講期前期
履修区分必修
昼間部・夜間部の別午前コース
授業方法講義
曜日・時限火曜日・1、2時限
単位数1
時間数30
授業概要

将来、医療現場で医療従事者として施術を行うためには、現代医学の基礎理論、および臨床の知識は必要不可欠となる。鍼灸臨床の現場において、今後経験することの多い症候の病態・原因・症状を現代医学的見地(解剖学・生理学・病理学)から説明し理解させる。特に内科疾患については診察から治療までを学習し、病能把握と治療方法を習得することを目的とする。さらにあらゆる内科疾患についての鍼灸治療適応・不適応について鑑別できる知識を習得する。

一般学習目標 GIO

臨床において現代医学的な観点から症候・疾患を分析し、治療方法・治療穴を考える力を身に付ける。内科系疾患に対する現代医学的な概念・診察・鍼灸治療について理解できる。
主要症候の病態が現代医学的見地から理解できる。
内科的な各疾患に対して必要な検査、臨床所見を理解できる。
検査・症状をもとに各疾患の病態把握ができ、鍼灸治療の適否を判断できる。
臨床に応用できる知識を習得できる。


授業計画
【第1回】
授業内容

オリエンテーション・第1節 鍼灸臨床【P3~17】

個別目標

現代医学的鍼灸治療においての治療の原則・原則、治療計画について理解できる。

予習

教科書(P3~17)を読み、鍼灸治療の適応・不適応について確認し、さらに西洋医学的鍼灸治療ではどのように選穴を行うか理解する。(15分)

復習

治療の流れ、治療計画について再度確認する。(30分)

【第2回】
授業内容

頭痛【P69~80】

個別目標

片頭痛(片頭痛性血管性頭痛)・緊張型頭痛におけるそれぞれの特徴的な症状・治療経穴を理解できる。
頭痛においての鍼灸治療の適否について説明できる。

予習

教科書(P70~73)を読み、筋収縮性頭痛と片頭痛の病態を理解し、医療面接での確認事項について確認する。(15分)

復習

鍼灸治療対象の頭痛(片頭痛・緊張型頭痛)と群発頭痛・くも膜下出血との見極めについて復習しまとめる。(30分)

【第3回】
授業内容

顔面痛【P81~90】

個別目標

三叉神経の支配領域を理解し、三叉神経痛の治療経穴を説明できる。
特発性三叉神経痛、持続性特発性顔面痛(PIFP)、顎関節症、アイペインなどの病態把握、治療方針についても理解できる。「国際頭痛分類(第3版)」(ICIDH-3)の分類を理解する。

予習

教科書(P83~85)を読み、三叉神経の支配領域・トリガーゾーンについて復習し、症状を確認する。(15分)

復習

持続性特発性顔面痛(PIFP)・特発性三叉神経痛についてのそれぞれの症状における特徴を確認し、まとめる。(30分)

【第4回】
授業内容

上肢痛【P109~119】

個別目標

末梢神経障害・野球肘・テニス肘・狭窄性腱鞘炎における病態把握について理解する。
末梢神経障害(橈骨神経麻痺・正中神経麻痺・尺骨神経麻痺)での特徴的な症状や診察について説明ができる。

予習

外側上顆炎・内側上顆炎・狭窄性腱鞘炎(ドケルバン病)においてかかわる筋肉を調べる。(15分)

復習

橈骨神経麻痺・正中神経麻痺・尺骨神経麻痺における治療穴について復習し、まとめる。(30分)

【第5回】
授業内容

下肢痛【P146~154】

個別目標

下肢の絞扼性神経障害(総腓骨神経麻痺、脛骨神経麻痺、足根管症候群)におけるそれぞれの特徴的な症状・治療経穴を理解できる。
下肢痛の原因を明らかにし、鍼灸治療の適応・不適応を判断することができる。

予習

総腓骨神経麻痺、脛骨神経麻痺、シンスプリント、アキレス腱炎の治療方針・治療穴について、教科書(P151~152 )を読んで確認する。(15分)

復習

下肢の絞扼性神経障害、シンスプリント、コンパートメントの筋区画、アキレス腱炎、足底筋膜炎について再度復習し、まとめる。(30分)

【第6回】
授業内容

眼精疲労【P181~187】

個別目標

現在患者数の多いVDT症候群について学び、眼精疲労の治療経穴を説明できる。

予習

教科書(P185~186)を読み、眼精疲労に対する鍼刺激の治効機序について調べ理解する。(15分)

復習

眼精疲労の西洋医学に基づく病態把握・治療経穴・選穴理由・生活指導について確認し、まとめる。(30分)

【第7回】
授業内容

気分障害【P187~198】

個別目標

うつ状態・統合失調症・不安障害における特徴的な症状を理解することができる。
気分障害において西洋医学的に使用頻度の高い治療穴を理解する。

予習

うつ状態患者において信頼関係はとても重要となることから教科書(P188~190)を読みうつ状態の病態把握について理解する。

復習

気分障害ではセルフケアも重要となることから生活指導について理解する。(30分)

【第8回】
授業内容

めまい【P198~207】

個別目標

メニエール病の特性がわかり治療経穴を理解できる。
末梢性めまいと中枢性めまいについて理解し、鍼灸治療の適応・不適応をしっかり判断することができる。

予習

末梢性めまい(良性発作性頭位めまい症・突発性難聴・メニエール病)での特徴的な症状や診察について説明ができる。(15分)

復習

回転性のめまい・非回転性のめまいの違いを理解し、まとめる。(30分)

【第9回】
授業内容

睡眠障害【P222~231】

個別目標

不眠症状・過眠症状・睡眠中の異常・睡眠リズムの異常における症状の特徴を理解することができる。
「睡眠障害国際分類第3版」について理解する。

予習

中枢の病態改善を目的とする場合の治療穴・選穴理由について教科書(P227~228)を読み理解する。(15分)

復習

不眠症の原因(身体的要因・生理学的要因・心理学的要因・精神医学的要因・薬理学的要因)を理解し、まとめる。(30分)

【第10回】
授業内容

便秘【P259~266】

個別目標

機能性便秘・過敏性腸症候群(IBS)における病態把握・症状・診察について説明できる。
「慢性便秘症診察ガイドライン2017」について理解する。
痛みの原因疾患から疾患をイメージすることができる。

予習

教科書(P259~261)を読み鍼灸治療適応となる疾患を覚え、便秘の原因・治療穴を調べ理解する。(15分)

復習

便秘のメカニズム西洋医学に基づく鍼灸治療について確認し、まとめる。(30分)

【第11回】
授業内容

鼻閉・鼻汁【P304~313】

個別目標

アレルギー性鼻炎の病態・生理を理解し、季節性アレルギー性鼻炎・通年性アレルギー性鼻炎の違いについて理解する。

予習

教科書(P311)を読み、鼻閉・鼻汁における鍼灸治療の適応・不適応について確認する。(15分)

復習

鼻閉・鼻汁の西洋医学的な病態把握について再度確認し、まとめる。(30分)

【第12回】
授業内容

耳鳴り・難聴【P323~335】

個別目標

耳鳴り・難聴の病態把握・分類・鑑別検査(ウェーバー法・リンネ法)について理解し、耳周囲の経穴に治療ができる。

予習

教科書(P332~333)を読み、耳鳴り・難聴における治療経穴・選穴方法について確認する。(15分)

復習

伝音性難聴・感音性難聴の違いを理解し、まとめる。(30分)

【第13回】
授業内容

顔面麻痺【P405~413】

個別目標

中枢性顔面神経麻痺と末梢性顔面神経麻痺の症状の違いについて理解し、ベル麻痺の症状・治療経穴を理解できる。

予習

教科書(P406~407)を読みベル麻痺について調べ、特徴的な症状と病態生理を確認する。(15分)

復習

中枢性顔面神経麻痺・末梢性顔面神経麻痺の違いを理解し、まとめる(30分)

【第14回】
授業内容

まとめ

個別目標

第1回目から第13回目の疾患について病態・症状・治療経穴を確認する。
定期の試験で理解度を確認する。

予習

今まで授業で学んだことを繰り返し理解する。(15分)

復習

試験で理解できなかったことに対しての総復習。(30分)

【第15回】
授業内容

歯痛【P275~281】

個別目標

歯痛の鍼灸治療では原因を知ることが重要となるため、教科書(P276~278)を読み、病態・診察について理解する。

予習

教科書(P275~278)を読み非歯原性歯痛(咀嚼筋の筋・筋膜性疼痛・三叉神経痛・神経血管性疼痛・心臓疾患・上顎洞炎など)の原因について確認する。(15分)

復習

歯痛の適応疾患、治療穴、選穴理由について確認し、まとめる(30分)

試験実施月日試験期間時間割に準ずる
評価の基準・方法

確認テスト(10%)、定期試験(90%)にて評価する。

教科書

新版 東洋医学臨床論(はりきゅう編)

参考書・参考資料

東洋療法学校協会編「東洋医学臨床論<はりきゅう編>」
東洋療法学校協会編「臨床医学総論」医歯薬出版株式会社
東洋療法学校協会編「臨床医学各論」医歯薬出版株式会社
図解 鍼灸療法技術ガイドⅠ(文光堂)
図解 鍼灸療法技術ガイドⅡ(文光堂)
図解 鍼灸臨床手技マニュアル 第2版 医歯薬出版株式会社
鍼灸臨床最新科学 医歯薬出版株式会社

受講要件

特になし

コメント

予習は東洋医学臨床論の教科書で調べてください。
復習は授業中にとったノートと、授業資料をもとに理解を深めてください。

オフィスアワー

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