| 授業コード | s215021 |
|---|---|
| 科目分野 | 専門基礎 |
| 科目名 | 精神医学 |
| 科目責任者 | 吉田 健男 |
| 実務経験 | 九州大学と岡山県立病院で5年間の研修後、高知県立精神衛生センターにて17年間所内と所外(保健所)で精神障害児・者の診断・相談指導にあたる。保健所では保健師が抱えている困難例や同伴訪問により未治療者の受診説得を行う。 |
| 配当年次 | 1年 |
| 開講期 | 後期 |
| 履修区分 | 必修 |
| 昼間部・夜間部の別 | 昼間部 |
| 授業方法 | 講義 |
| 曜日・時限 | 火曜日1限 |
| 単位数 | 1 |
| 時間数 | 30 |
| 授業概要 | 超高齢社会の中で身体障害を抱えた人の神経性障害やうつ病・認知症・せん妄等精神疾患を併発する人が増え、ストレス社会の中でうつ病や薬物依存等も増加している。そのため身体的な障害のみならず、精神的な疾病や障害を知ることにより、主治医等と連携して、早期発見・早期治療ができる体制の確立が出来るようになる。また、精神疾患で治療中の人に対しては適切な対応ができる知識を獲得することでが病状改善に寄与できるようになる。なお講義はpower pointで行い、配布資料として渡す。その他授業と関連した内容をPPや関連資料として配布するので、予習復習に役立てるようにしよう。また、理解度を確かめるために適宜「1口問題」を課す。 |
| 一般学習目標 GIO | 精神疾患の理解には脳の機能を理解した上で、発病や病状には個体の特性と環境要因が関与するため、個々の病態についてはそれらの特性や要因を理解し、適切に対応できる能力を獲得する。 |
| 授業内容 | 心理現象の生物学的基礎1:脳は他の臓器と異なり、グリア細胞で守られ、場所により機能が異なる。初回は視覚・聴覚・知覚・運動野の働きを理解する。 |
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| 個別目標 | 脳は優位半球と劣性半球に分かれているが、それぞれの半球における知覚系と運動系の働きと障害が理解できるようになる |
| 予習 | 第1回分の配布資料と関連資料に15分程度の時間をかけて目を通しておくと、講義内容が理解しやすい。 |
| 復習 | 優位半球は言葉や文字というコミュニケーション上重要な役割を担い、その障害は日常生活でどのような不利をこうむるかが理解できるようにしよう。(30分) |
| 授業内容 | 心理現象の生物学的基礎2:1回目に続いて中枢神経系の働きを学ぶ。12対の脳神経、大脳辺縁系、人間で最も発達している前頭前野の役割を知る。 |
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| 個別目標 | 顔面の知覚や運動、大脳辺縁系と脳のコンダクターとしての前頭前野の関係やその障害による日常の行動障害を理解しよう。 |
| 予習 | 2回目の配布資料と関連資料15分程度時間をかけて予習しておくと授業内容が理解しやすい。 |
| 復習 | 複雑な脳機能を理解するには、1、2回目の資料を読み直すことで、脳全体の役割分担が理解できる。(30分) |
| 授業内容 | 精神科の診断・面接:精神科の診断は客観的な数値で分類する病気は少なく、面接が重要になる。そのため病気の原因分類では医師による差が出やすいので、症状数をベースにして診断する操作的な分類になった。(ICD-10 DSM-5) |
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| 個別目標 | 操作的な分類になった理由を知るとともに、精神科面接法を技能として会得しよう。 |
| 予習 | 15分程度かけて、配布資料と関連資料で「面接方法」は十分理解した上で、臨床場面でも使えるように努めよう。 |
| 復習 | 出来れば友達にクライエント役になってもらって、面接場面で出やすい自分の癖を知って、問題点を改善するようにしよう。(30分位) |
| 授業内容 | 無意識の防衛反応と神経症性障害:原因による分類が廃止されたため、神経症は〜障害と変更された。その個々の病態を理解する。 |
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| 個別目標 | 不安症状が強いものから、あるべき自分と現実の自分との乖離に悩む障害、現実逃避の症状等種々の状態像を理解し、面接場面での対応方法を考えてみよう。 |
| 予習 | ストレス場面では健康人でも一過性には体験する症状のため、自分が発病したらどのような障害になるか考えながら、15分程度予習しよう。 |
| 復習 | それぞれの障害に対して、面接場面ではどう対応したら良いかを考えながら、30分程度復習しよう。 |
| 授業内容 | 心因と治療法:大災害や犯罪被害者のような場面に遭遇するとショック状態に陥った後、外傷後ストレス障害(PTSD)に悩む人の状態を知る。 |
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| 個別目標 | ショック症状・PTSDの理解とPTSDや神経症性障害に対する精神療法(精神分析・認知行動療法・森田療法等)を理解する |
| 予習 | 災害が多発する傾向にあるため、災害後の対応方法の留意点を知るためにも、15分位予習をしよう。 |
| 復習 | 専門的治療法の理解を深めるためにも、30分程度は復習して対応方法を身につけよう。 |
| 授業内容 | 思春期に多い不登校や思春期頃から発症しやすい摂食障害について、その病態や接し方を学ぶ。 |
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| 個別目標 | 思春期になぜ多いのかを知るとともに、増加している摂食障害への対応も知っておこう。 |
| 予習 | なぜ思春期は情緒不安定になるのか、それなりにうまく乗り切った自分は何が良かったのかを知るためにも、15分位は予習しよう。 |
| 復習 | 不登校が長期化するとニートになり、摂食障害の長期化には過食症を伴う者が多い。30分位の復習で確かめてみよう。 |
| 授業内容 | 精神保健福祉法と急性期統合失調症:精神病は病識がないため本人の意思に反した行動制限がある。その法的根拠や統合失調症の急性期回復状況を学ぶ。 |
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| 個別目標 | 統合失調症は青年期から成人期に発病し、入院患者は最も多い病気である。発病時の陽性症状と回復過程を学ぶ中で、脳の回復過程について知ろう。 |
| 予習 | 統合失調症の急性期状態は患者以外は経験できない了解不能な症状である。ドパミン過剰がもたらす特異な症状群を予習で理解できるようにしよう。(15分) |
| 復習 | 患者がどんな時、どんな対応が必要かを理解するため、復習をしておこう。(30分) |
| 授業内容 | 統合失調症になる患者はストレス脆弱性が強いと言われる。ストレス脆弱性が強いと再発予防のために長期予防服薬や家族等の対応方法が重要になる。しかし、長期の継続服薬は困難のため、再発を繰り返すことで陰性症状が出現する。 |
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| 個別目標 | ドパミン作用の低下のため意欲減退・感情鈍麻という陰性症状が出現する。陰性症状による日常生活の問題点と対応方法を身につけよう。 |
| 予習 | 陰性症状が強い人にはどう対応するのが良いかを知るために、15分程度予習しておこう。 |
| 復習 | ドパミンの作用を思い出しながら、陰性症状と前頭前野の関連性を深く理解するために、30分程度は復習しよう。 |
| 授業内容 | 気分障害:そう状態・うつ状態を指す。躁うつ病の人より、うつ状態を繰り返す人が圧倒的に多い。うつ病は中年以降増加する。うつ状態の病像と対応方法を会得しよう。 |
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| 個別目標 | 気分障害は女性に多く、男女ともに増加。不安症状を伴う神経症性障害を有している場合もある。外来受診者の中ではトップで、今やcomon diseaseとなった。脳卒中等難治性の病気や障害を持つ高齢者が併発することも多いため、見逃さない様病状理解が重要な病気 |
| 予習 | 基本的には寛解する病気だが、再発を繰り返すと自信欠如・神経質・過敏になり、病状が長期化するので、早期発見できる力量を備えるためにも予習は欠かせない。(15分) |
| 復習 | 難治性の病気や障害を持っている人の場合、共感し過ぎると発見が遅れるので要注意。そうならないためにも復習をしておこう。(30分) |
| 授業内容 | 職場環境と気分障害・自殺・高齢者うつ病:睡眠不足はうつ病の発症促進因子である。バブルの崩壊後、職場環境が厳しくなり、労災認定うつ病や自殺が増加した。そのため働き方改革が提唱された。また高齢者では不安・俳諧等認知症と紛らわしい病状( 仮性認知症)を呈する。 |
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| 個別目標 | 高齢障害者と接する機会が多い医療従事者はうつ病の症状を理解し、早期に医療につなげる知識や技能の獲得は必須と思う。 |
| 予習 | 精神病の発病。経過・再発には個体要因と環境要因が絡まっていることを理解するためにも予習は欠かせない(15分程度) |
| 復習 | うつ病になりやすい病前性格、置かれている環境の要因、高齢に伴う喪失体験による発病、うつ状態と認知症を念頭に復習しよう。(30分) |
| 授業内容 | 循環器系の生活習慣病と脳卒中:肥満は高血圧・糖尿病のリスクで脳心血管疾患のリスク。脳卒中の後遺症は麻痺性言語障害を来たしやすいためよく勉強しておこう。 |
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| 個別目標 | 脳卒中に伴う言語障害・寝たきりの誤嚥性肺炎の予防等のためにSPが関与する機会が多い。その病態の理解と対応のポイントを会得しよう。 |
| 予習 | 血圧は朝夕家庭で測定することにメリットがあり、脳卒中の中でなぜ脳出血は減少し、脳梗塞や心原性脳塞栓は増加しているのかを理解して、授業を受けよう。(15分) |
| 復習 | 高血圧・糖尿病を有する脳卒中の患者には、再発予防のためには何が必要かを30分程度の復習で知っておこう。(30分) |
| 授業内容 | 脳の老化と認知症:2025年には高齢者の1/5人が認知症になると予想。様々な病気と併存する人も増える。認知症になりやすい要因、認知症が進行するにつれ、どの様な問題行動や失敗行動が出やすいのか。BPSDとは?等を理解し、正しい対応が出来る様になろう。 |
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| 個別目標 | 認知症の中でも最多のアルツハイマー型は中年頃からの生活習慣が関与、ついで多い脳血管性認知症は血圧の管理に問題。両者は症状が異なるので、対応も当然違う。介護者と良いスクラムが組める様になろう。 |
| 予習 | 認知症の発症リスク、発症後の症状の進行状況、周辺症状と言われるBPSD,それらの内容と対応は予習をしていないと混乱する可能性がある。(15分) |
| 復習 | 関連資料も再度読み込むことで、認知症とその対応がイメージできる様になろう。(30分) |
| 授業内容 | 薬物等依存症と対応:酒類は飲用することが許される依存性薬物、覚醒剤や大麻は所持するだけでも違反。この様な差はあってもなぜ依存になる? |
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| 個別目標 | 依存症になりやすい要因は? 薬物を使用し続けると依存状態は進行する。でも自発的にはやめられない病気。どんな対応で直そうとしているのかな。 |
| 予習 | アルコール依存症になった人をイメージして、配布資料や関連資料に目を通してみよう。あなたのイメージとのマッチングはどうだったかな?(15分) |
| 復習 | 使用することで快感が得られる薬物だけでなく、利用することで快感が起こるゲーム依存もあるよ。共通点はどんな点かを考えながら、30分位復習しよう。 |
| 授業内容 | てんかん様症状・知的障害:てんかんと言えば引きつけ発作を想像しやすいが、発作のタイプは色々あることを知る。脳卒中や認知症と合併する人もある。知的障害者は知能が低いほど発作がある率が増加する。 |
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| 個別目標 | 色々な発作の形と対応はどこまで知っているかな? 言語訓練中に発作が出現したらどう対応するかを会得できる様になろう。 |
| 予習 | まず、色々あるてんかん発作のイメージを上げて見よう。その上で配布資料を読んで、どの様な状態になるのかを想像できる様に予習をしよう。(15分) |
| 復習 | 正常脳波や発作波のことが国試にも出ているよ。再度見直して頭に入れておこう。(30分) |
| 授業内容 | 定期試験、まとめ |
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| 個別目標 | |
| 予習 | 試験に向けて、一口問題、授業資料の内容を整理する。(60分) |
| 復習 |
| 試験実施月日 | 1月末実施予定 |
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| 評価の基準・方法 | 1口問題:30問 1問3点で満点は30点 期末試験:筆記試験で満点は70点 |
| 教科書 | はじめての精神医学(中山書店) |
| 参考書・参考資料 | 講義中に適宜スライドで提示する |
| 受講要件 | |
| コメント | 慣れない医学用語に精通することで他職種とのコミュニケーションがスムーズに進む |
| オフィスアワー | 授業終了後の休憩時間帯 |
