東洋医学臨床論Ⅰ

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授業コードa231049
科目分野専門
科目名東洋医学臨床論Ⅰ
科目責任者中川 萌海
実務経験

2017年はり師・きゅう師免許取得。2017~2019年鍼灸院にて勤務し、東洋医学的疾患・内科的疾患・女性特有の疾患などの鍼灸治療を行う。2019年~朝日医療大学校にて勤務し、附属あさひ鍼灸院に所属し鍼灸治療を行っている。鍼灸院では、高齢者の患者をはじめとした、さまざまな年齢層の慢性疾患・治未病の患者に対して治療。東洋医学的四診(望診・聞診・問診・切診)を行い、八綱弁証・臓腑弁証・経絡弁証を中心に証を立て治療を行っている。治療では患者の証や体質・症状に応じて治療方針・治療経穴を決定し鍼灸治療を行っている。

配当年次3年  
開講期前期
履修区分必修
昼間部・夜間部の別午前コース
授業方法講義
曜日・時限時間割に準ずる
単位数1
時間数30
授業概要

鍼灸治療の基本である東洋医学の基礎的知識を習得する。東洋医学を学んでいくに際して、東洋医学と西洋医学の違いを理解し、さらに今後深い知識と東洋医学的な思考を身に付けるための基礎的な学力を養う。東洋医学臨床論では、東洋医学の基礎的な概論を理解したうえで、病理変化に伴う体の状態を把握できる。発病因子によって起こる経絡系の病理変化には、経絡病証を始め、様々な病態把握系統があるが、ここでは臓腑弁証、気血津液病証、経絡病証、六経病証をとりあげる。様々な病態把握系統の特徴を理解し、臨床の際に最も有効であると考えられるものを選択できる力を養う。

一般学習目標 GIO

臓腑の生理と病理と東洋医学的な診断法が理解できる。患者の身体の状態を正しく把握し、東洋医学的な弁証を行うことができる。臨床では東洋医学用語を患者にわかりやすい言葉に置き換えて説明できる。2年次に学んだ診察学応用と中医学概論の内容を総合することで臨床の中で東洋医学を応用できる。


授業計画
【第1回】
授業内容

第5章 弁証論治 1)八綱弁証  【P270~273】

個別目標

八綱弁証(表裏弁証・寒熱弁証・虚実弁証・陰陽弁証)について学び、分析に必要な症状を理解し説明できる。

予習

八綱弁証に必要な四診(望・聞・問・切)について東洋医学概論の教科書を読み復習する。
寒熱錯雑証・虚実挟雑証について教科書(P272〜273)を読み理解する。(15分)

復習

8つの弁証についてそれぞれの特徴を理解し、 moodleで復習問題を解く。(30分)

【第2回】
授業内容

第5章 弁証論治 2)気血津液弁証 / 第2節 論治 2)生理物質の病証に対する治法  【P273~275】

個別目標

内傷病の病態を分析するために、精・気の生理機能を理解し、精・気の病証の症状の違いを理解し説明できる。

予習

教科書(P38〜50)を使用し、精・気の分類、作用について理解する。(15分)

復習

精の病証、気の病証についてどのような病証・症状が出現するか理解し、 moodleで復習問題を解く。(30分)

【第3回】
授業内容

第5章 弁証論治 2)気血津液弁証 / 第2節 論治 2)生理物質の病証に対する治法  【P273~275】

個別目標

内傷病の病態を分析するために、血・津液の生理機能を理解し、血・津液の病証の症状の違いを理解し説明できる。血虚と血瘀、痰湿の症状について理解できる。

予習

教科書(P50〜58)を使用し、血・津液の分類、作用について理解する。(15分)

復習

血の病証、津液の病証についてどのような病証・症状が出現するか理解し、 moodleで復習問題を解く。(30分)

【第4回】
授業内容

第5章 弁証論治 3)臓腑弁証 肝・胆の病証 / 第2節 論治 3)臓腑の病証に対する治法  【P275~276】

個別目標

肝の機能失調(疏泄の失調・蔵血の失調)により出現する特徴的な症状について説明できる。
胆の機能失調により出現する特徴的な症状(口苦・耳鳴・眩暈)について理解できる。

予習

肝の機能(疏泄・蔵血)について教科書(P78〜79)を読んで復習をする。(15分)

復習

肝・胆に関連する病態について理解し、moodleで復習問題を解く。(30分)

【第5回】
授業内容

第5章 弁証論治 3)臓腑弁証 心・小腸の病証 / 第2節 論治 3)臓腑の病証に対する治法  【P276~277】

個別目標

心の機能失調(主血の失調)により出現する特徴的な症状について説明できる。
小腸の機能失調により出現する特徴的な症状(小便の異常・消化不良)について理解できる。

予習

心の機能(主血・神志)について教科書(P87〜88)を読んで復習をする。(15分)

復習

心・小腸に関連する病態について理解し、moodleで復習問題を解く。(30分)

【第6回】
授業内容

第5章 弁証論治 3)臓腑弁証 脾・胃の病証 / 第2節 論治 3)臓腑の病証に対する治法  【P277~278】

個別目標

脾の機能失調(運化の失調)により出現する特徴的な症状について説明できる。
胃の機能失調により出現する特徴的な症状(胃痛・悪心・嘔吐)について理解できる。

予習

脾の機能(運化・統血)について教科書(P97〜99)を読んで復習をする。(15分)

復習

脾・胃に関連する病態について理解し、moodleで復習問題を解く。(30分)

【第7回】
授業内容

第5章 弁証論治 3)臓腑弁証 肺・大腸の病証 / 第2節 論治 3)臓腑の病証に対する治法  【P278】

個別目標

肺の機能失調(宣発・粛降の失調)により出現する特徴的な症状について説明できる。
大腸の機能失調により出現する特徴的な症状(便秘・下痢)について理解できる。

予習

肺の機能(宣発・粛降・主気)について教科書(P106〜109)を読んで復習をする。(15分)

復習

肺・大腸に関連する病態について理解し、moodleで復習問題を解く。(30分)

【第8回】
授業内容

第5章 弁証論治 3)臓腑弁証 腎・膀胱の病証 / 第2節 論治 3)臓腑の病証に対する治法  【P278~280】

個別目標

腎の機能失調(蔵精の失調)により出現する特徴的な症状について説明できる。
膀胱の機能失調により出現する特徴的な症状(小便不利・排尿痛)について理解できる。

予習

腎の機能(蔵精・主水・納気)について教科書(P115〜117)を読んで復習をする。(15分)

復習

腎・膀胱に関連する病態について理解し、moodleで復習問題を解く。(30分)

【第9回】
授業内容

第5章 弁証論治 4)経絡弁証・6)六経弁証 / 第2節 論治 4)外感病の病証に対する治法  【P280~282】

個別目標

外感病の進行過程で現れる六経弁証について分類(太陽・少陽・陽明・太陰・少陰・厥陰)することができる。

予習

経絡経穴概論の教科書を使用し、正経十二経脈の流注について理解する。(15分)

復習

六経弁証(太陽・少陽・陽明・太陰・少陰・厥陰)がそれぞれ出現する時期について、moodleで復習問題を解く。(30分)

【第10回】
授業内容

第5章 弁証論治 5)六淫弁証 / 第2節 論治 4)外感病の病証に対する治法  【P280】

個別目標

六淫弁証について学び侵襲した外邪と外邪が存在する病位の弁別を行うことができる。

予習

教科書(P161〜167)を使用し、六淫の種類(風邪・寒邪・湿邪・燥邪・暑邪・熱邪)、作用について理解する。(15分)

復習

六淫による症候を理解し、 moodleで復習問題を解く。(30分)

【第11回】
授業内容

第5章 弁証論治 7)衛気営血弁証  【P282~283】

個別目標

衛分証、気分証、営分証、血分証の症状・特徴について理解できる。

予習

外感温熱病とはなにか調べる。(15分)

復習

衛分証、気分証、営分証、血分証それぞれにおいてどのような症状が出現するか知り、 moodleで復習問題を解く。(30分)

【第12回】
授業内容

第1節 弁証方法 Ⅱ.標本と主客 / 第2節 論治 1)扶正去邪  【P284】

個別目標

標本と主客の方法・概念について理解できる。
扶正と去邪がそれぞれどのようなものか理解できる。

予習

標本と主客、扶正と去邪について教科書(P284)を読み、イメージする。(15分)

復習

肝陽上亢、肝鬱気滞について、「本」と「標」に分けることができる。(30分)

【第13回】
授業内容

第2節 論治 第2節 論治 5)症候に対する治法 / Ⅲ.治療法の概要 【P297〜298】

個別目標

「止〜」、「通〜」を用いる症候と治法について理解できる。

予習

経絡の滞りにはどのような治法を使用するか調べる。(15分)

復習

食滞・血熱・内風の治法について理解し、moodleで復習問題を解く。(30分)

【第14回】
授業内容

復習とまとめ

個別目標

病証の種類と病証に合った治法を説明できる。

予習

第13回目までの授業資料を確認し、病証と治法について確認をする。(15分)

復習

弁証論治に関係する国家試験問題を解き理解する。(30分)

【第15回】
授業内容

九刺 / 十二刺 / 三刺 / 五刺 【P303〜306】

個別目標

九刺・十二刺・三刺・五刺の種類と適応する病証について理解する。

予習

教科書(P303〜306)を読み、九刺・十二刺・三刺・五刺の種類について覚える。(15分)

復習

九刺・十二刺・三刺・五刺に関係する国家試験問題を解き理解する。(30分)

試験実施月日試験期間時間割に準ずる
評価の基準・方法

小テスト(15%)・期末試験(85%)として評価する。

教科書

新版 東洋医学概論(東洋療法学校協会編)
新版 経絡経穴概論 (東洋療法学校協会編)

参考書・参考資料

基本としくみがよくわかる東洋医学の教科書(ナツメ社)

受講要件
コメント
オフィスアワー

授業後教室にて受け付けます。