自然科学Ⅰ

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授業コードp241503
科目分野基礎
科目名自然科学Ⅰ
科目責任者山口 大輔
実務経験
配当年次1年  
開講期前期
履修区分必修
昼間部・夜間部の別午後コース
授業方法講義
曜日・時限
単位数3
時間数45
授業概要

この授業では、現代医学の基礎を成す解剖学や生理学で使用される用語に慣れるため、生物学領域の内容を復習しつつ、解剖学や生理学のキーワードを中心に教授する。そして、基礎医学分野への興味を誘うため、実際の生命現象を客観的に評価し、外的刺激によってそれがどう変化するかを参加体験型学習(ワークショップ)形式で学ぶ。
また、様々な鍼灸治療の分野を知ることが学習意欲を引き上げ、効率的な学修に繋がると考え、この授業では老年鍼灸・災害鍼灸・美容鍼灸の話題にふれながら業界団体の活動を紹介すると同時に、できるだけ多くの学生に鍼灸施術の体験ができる機会を設ける。
なお、この授業では、基礎医学領域の初学者に向けての学習方法の指南のみならず、クラスの融和をはかり、学生同士教え合う学習環境の構築に繋がるグループワークなどのコンテンツが含まれる。

一般学習目標 GIO

1.取り上げられた基礎医学用語の概要が説明できる。
2.人体の構造と働きに関して興味を持って探究できる。
3.予習復習の学習習慣が身に着く。
4.分からないことがあれば周りのクラスメイト等に気軽に質問できる。
5.鍼灸治療の現状と今後の可能性を知る。


授業計画
【第1回】
授業内容

オリエンテーション

個別目標

自分に合った学習方法に関して方向性を打ち出せる。
周りの人と打ち解けるきっかけを作れる。

予習

予習62分: 解剖学や生理学の教科書に一度目を通し、これから学ぶ基礎医学用語にふれてみる。

復習

復習62分:自分に合った学習スタイルを考え、その準備を行う。

【第2回】
授業内容

1.ワークショップの準備・アイスブレーキング1~お互いの名前を覚えよう1~
2.教科書の使い方
3.生理機能の特徴細胞の構造と機能〔細胞膜・細胞小器官(小胞体・リボゾーム・ゴルジ装置・中心体・リソソーム)〕

個別目標

・周りのクラスメイト5~6人の名前が言える。
・教科書の使い方が分かる。
・ホメオスタシスの概略が分かる。
・細胞膜の基本構造と基本的性質が理解できる。
・細胞小器官の小胞体・リボゾーム・ゴルジ装置・中心体・リソソームの働きが分かる。

予習

予習62分:教科書の該当ページを予め読み、初めて見聞きする単語をノートなどに書き留めておく。

復習

復習62分:細胞膜の基本的性質を自身の言葉で分かりやすくまとめなおす。細胞小器官のそれぞれの働きを簡潔にまとめなおす。

【第3回】
授業内容

1. アイスブレーキング2~お互いの名前を覚えよう2~
2. 核、DNA、RNA

個別目標

・クラスメイトのうち10名以上の名前を言うことができる。
・DNA・RNAの4つの塩基が言える。
・ヒトの染色体の数を知る。

予習

予習62分:教科書の該当ページを予め読み、初めて見聞きする単語をノートなどに書き留めておく。

復習

復習62分:DNA・RNAの4つの塩基が言えるか確認する。提出課題「鍼灸師を目指そうと思ったきっかけ、または将来の夢」をmoodleにて提出する。

【第4回】
授業内容

1.細胞分裂
2.アイスブレーキング3~コミュニケーションスキルについて~

個別目標

・細胞分裂の4つの時期がイメージできる。
・言語的・非言語的コミュニケーションを使い、相手が話しやすい環境を作ることができる。
・同じ班員のプロフィールを共有し、得意分野や個性を把握する。年齢や性別、性格の違う個々の集団の中で、礼節をもって行動し、居心地の良い話しやすい空間を作ることができる。

予習

予習62分:提出課題「鍼灸領域で興味のある分野・学んでみたい分野」を、その理由も含めmoodleで提出する。

復習

復習62分:細胞分裂の4つの時期をイメージ化し覚える。この数週間で触れた鍼灸に関する情報をもとに、自身の将来像をイメージしてみる。

【第5回】
授業内容

1. 鍼灸の可能性に関して
2.アイスブレーキング4~お互いを知ろう~
3.生命現象って何?・タンパク質合成

個別目標

・業界団体の存在意義が分かり、将来のスキルアップのため生涯学習に取り組む姿勢が必要だと理解できる。
・周りの人と気軽に話ができる。
・生体が刺激に対して反応する理由が分かる。
・タンパク質合成における転写と翻訳の内容が分かる。

予習

予習62分:公益社団法人岡山県鍼灸師会と公益社団法人日本鍼灸師会のホームページを閲覧してみる。

復習

復習62分:タンパク質合成の大まかな流れの中で、mRNA、tRNAの役割を再確認する。この1か月で学んだことを振り返る。

【第6回】
授業内容

1.物質代謝・体液の組成と働き
2.図書室の有効利用

個別目標

1モルのブドウ糖から同化できるATPの量が分かる。
体液の分布割合が分かる。
体液のイオン組成の中で割合が多いものを知る。
体液のpHと浸透圧を覚える。
図書室の利用方法を知る。

予習

予習62分:教科書のどのページに今回の内容が記してあるか、索引などを利用して調べてみる。

復習

復習62分:授業中にとったノートをまとめなおす。分かりにくい単語をクラスメイトに質問してみる。
体液の区分と分布割合、細胞内に多いイオン、細胞外に多いイオン、体液のpH、浸透圧がすぐに言えるように覚える。

【第7回】
授業内容

1.細胞の構造と機能(復習)
2.はり師きゅう師国家試験に関して

個別目標

・前回までの授業で出てきたキーワードについて、大まかに説明できる。
・四肢択一問題の解き方を知る。

予習

予習62分:前回までのノートを見直す。

復習

復習62分:細胞の構造と機能に関する小テストをmoodle上で解き、その答えを調べ確認する。

【第8回】
授業内容

1.物質移動
2.小テスト回答解説
3.体調管理のコツ

個別目標

・受動輸送と能動輸送の違いが分かる。
・能動輸送の例が言える。
・拡散、浸透、膜動輸送、濾過について大まかに説明できる。

予習

予習62分:教科書の該当ページを予め読み、初めて見聞きする単語をノートなどに書き留めておく。

復習

復習62分:溶質、溶媒、浸透圧、サイトーシスの意味を再確認する。

【第9回】
授業内容

1.上皮組織
2.体液の分布の実際(脱水と水腫)

個別目標

・上皮組織の分類が分かる。
・細胞間結合装置の特徴が理解できる。
・腺上皮の基本構造と分泌様式が分かる。
・外分泌と内分泌の違いが分かる。

予習

予習62分:教科書の該当ページを予め読み、初めて見聞きする単語をノートなどに書き留めておく。

復習

復習62分:脱水と浮腫に関して、その予防法と対処法を再確認する。
上皮組織の分類に合わせ、その役割を再確認する。
タイト結合とギャップ結合に関して、その特徴と発達している場所をまとめなおす。
エクリン汗腺、アポクリン汗腺、ホロクリン分泌の違いを再確認する。

【第10回】
授業内容

1.線維製結合組織
2.軟骨組織
3.骨組織

個別目標

・疎性結合組織と密性結合組織の違いが分かる。
・線維性結合組織を構成している3種類の線維が言える。
・線維性結合組織中に存在する代表的な5種類の細胞が言える。
・軟骨組織の基本構造が分かる
・3種類の軟骨が言える。
・3種類の軟骨の特徴が言える。
・骨組織の基本構造が分かる。
・骨芽細胞、破骨細胞、骨細胞の役割が分かる。

予習

予習62分:教科書の該当ページを予め読み、初めて見聞きする単語をノートなどに書き留めておく。

復習

復習62分:線維性結合組織中の3種類の線維、5種類の細胞それぞれの特徴を簡潔にまとめなおす。3種類の軟骨の存在部位を再確認する。ハバース管とフォルクマン管の走行方向を再確認する。Moodle上の小テストを解きその答えを確認する。

【第11回】
授業内容

1. 線維性結合組織・軟骨組織・骨組織の復習
2. 骨の発生と成長(軟骨内骨化・膜内骨化)・関節

個別目標

・軟骨内骨化の発生様式の概要が分かる。
・膜内骨化の発生様式の概要が分かる。
・関節の基本構造が理解できる。
・関節軟骨、関節包、関節円板の役割が分かる。

予習

予習62分:教科書の該当ページを予め読み、初めて見聞きする単語をノートなどに書き留めておく。

復習

復習62分:軟骨内骨化と膜内骨化の発生様式を再確認する。
膜内骨化で発生した骨を置換骨、膜内骨化で発生した骨を付加骨という名称の理由を再度確認する。
滑膜と関節円板の役割を再確認しておく。関節の異常の注釈を再度読んでおく。

【第12回】
授業内容

1.血液とリンパ(赤血球)
2.血液とリンパ(白血球・血小板・血漿)

個別目標

・赤血球の特徴が分かる。
・ヘモグロビンの役割が分かる。
・エリスロポエチンの作用が分かる。
・白血球の種類が分かる。
・血小板の役目が分かる。
・血漿タンパクの種類が言える。
・血漿タンパクの主な作用が分かる。

予習

予習62分:教科書の該当ページを予め読み、初めて見聞きする単語をノートなどに書き留めておく。

復習

復習62分:赤血球の数、ヘマトクリット値、赤血球の寿命、ヘモグロビンの役目を再確認する。
赤血球の新生に必要な栄養素と因子をリストアップし、貧血予防に関して再考してみる。
白血球の種類が言えるよう書き出して整理する。
血漿タンパクの主な作用を簡潔にまとめなおす。
血液の緩衝作用に関して分かりやすく整理しなおす。

【第13回】
授業内容

1.血液とリンパ(止血・線維素溶解)
2.血液とリンパ(血液型)

個別目標

・一次止血と二次止血の仕組み分かる。
・主な血液凝固因子が言える。
・線維素溶解と凝固阻止の違いが分かる。
・凝集原と凝集素について理解する。
・ABO式血液型の凝集原と凝集素の組み合わせを覚える。
・Rh式血液型を知る。

予習

予習62分:教科書の該当ページを予め読み、初めて見聞きする単語をノートなどに書き留めておく。

復習

復習62分: フィブリン生成までの反応の概略をまとめなおす。
ABO血液型の凝集原と凝集素の組み合わせを再確認する。
Rh不適合型妊娠の際に、第2子妊娠時のリスクに関して再度整理する。
血液凝固異常に関する注釈を再度読んでおく。

【第14回】
授業内容

1.血液とリンパの復習

個別目標

・取り上げられたキーワードの意味を再確認する。

予習

予習62分:前回までのノートを見返す。

復習

復習62分:記憶が曖昧だったキーワードを抽出し覚えなおす。

【第15回】
授業内容

1.筋組織・神経組織
2.人体の構造と機能(柔軟性)

個別目標

・筋組織の微細構造を知る。
・筋組織の種類が分かる。
・興奮収縮連関の概略が説明できる。
・神経細胞の基本構造が分かる。
・活動電位が理解できる。
・神経膠細胞の種類と働きが分かる。

予習

予習62分:教科書の該当ページを予め読み、初めて見聞きする単語をノートなどに書き留めておく。

復習

復習62分:平滑筋と骨格筋と心筋の特徴をまとめなおす。興奮収縮連関の流れをイメージする。
シナプスでの興奮の伝達に関して分かりやすくまとめなおす。
血液脳関門の構造と役割を再確認する。

【第16回】
授業内容

1.体表構造
2.解剖学的知識と美容鍼灸1

個別目標

・皮膚の3層構造が分かる。
・表皮は5層構造であることを知る。
・毛の基本的構造が分かる。
・爪の基本的構造が分かる。
・皮膚腺の種類を言える。
・美容鍼灸は様々な考え方を取り入れて臨床で実践されていることを知る。
・良い表情に関係する表情筋を2つ言える。悪い表情に繋がる表情筋を4つ言える。

予習

予習62分:教科書の該当ページを予め読み、初めて見聞きする単語をノートなどに書き留めておく。

復習

復習62分: エクリン汗腺とアポクリン汗腺の違いを確認する。
大頬骨筋、笑筋、皺眉筋、上唇鼻翼挙筋、眼輪筋、口角下制筋の作用をまとめる。

【第17回】
授業内容

1. 美容鍼灸2

個別目標

・リンパ疎通置鍼を併用した美容鍼灸を体験する

予習

予習62分:徒手的リンパドレナージについて検索し、その概要を見ておく。

復習

復習62分:美しさに関して、自身の考えをまとめる。

【第18回】
授業内容

1.人体の区分、人体の切断面と方向
2.自然災害と災害鍼灸

個別目標

・人体の区分において、境界が分かる。
・災害鍼灸の実際の活動に関して知る。

予習

予習62分:教科書の該当ページを予め読み、人体の区分と位置関係を考慮した方向の使い方を。を大まかに確認しておく。災害鍼灸に関しインターネットなどで情報収集しておく。

復習

復習62分:人体の区分を再確認する。位置関係を示す用語になれるため、自身の体に当てはめて復習をする。災害時に自分は何ができるのか考えてみる。

【第19回】
授業内容

1.美容鍼灸3

個別目標

・リンパ疎通置鍼を併用した美容鍼灸を体験する

予習

予習62分:主要なリンパの走行を教科書で確認しておく。

復習

復習62分:リンパ疎通置鍼の臨床応用について再確認する。

【第20回】
授業内容

1.鍼灸体験

個別目標

・鍼灸施術の効果を体感する。

予習

予習62分:自分の体調を観察し、不調なところ、改善をしたいことをノートに書きだしてみる。

復習

復習62分:鍼灸治療の流派について検索してみる。

【第21回】
授業内容

総合復習1

個別目標

国家試験関連問題を解き、その解答解説ができる。

予習

予習62分:予め配信された問題を解いておく。

復習

復習62分:授業で説明された内容を含め解答解説を作ってみる。

【第22回】
授業内容

1.美容鍼灸4

個別目標

・リンパ疎通置鍼を併用した美容鍼灸を体験する

予習

予習62分:インターネットで「美容鍼灸」を検索し、各治療院でどのような施術が行われているか見ておく

復習

復習62分:徒手的なリンパ疎通を実践し、その効果を確認する。

【第23回】
授業内容

総合復習2

個別目標

国家試験関連問題を解き、その解答解説ができる。

予習

予習62分:予め配信された問題を解いておく。

復習

復習62分:授業で説明された内容を含め解答解説を作ってみる。

【第24回】
授業内容

生理機能から見る老年鍼灸

個別目標

認知症サポーター養成講座を受講し認知症に対する理解を深める

予習

予習62分:認知症サポーターキャラバンに関して調べ、概要を把握しておく。

復習

復習62分:認知症サポーターの知識を今後どのような場面で生かすか考えてみる。

【第25回】
授業内容
個別目標
予習
復習
【第26回】
授業内容
個別目標
予習
復習
【第27回】
授業内容
個別目標
予習
復習
【第28回】
授業内容
個別目標
予習
復習
【第29回】
授業内容
個別目標
予習
復習
【第30回】
授業内容
個別目標
予習
復習

試験実施月日試験時間割に準ずる
評価の基準・方法

定期試験(60%)、不定期に行われる授業中の知識確認テスト(20%)、提出課題(20%)により評価する

教科書

解剖学(公社)東洋療法学校協会編;医歯薬出版
生理学第3版(公社)東洋療法学校協会編;医歯薬出版

参考書・参考資料

解剖学アトラス (文光堂)
標準生理学 第8版 (医学書院)

受講要件
コメント

この科目は1コマあたり授業時間以外に予習復習としてクラスメートと話し合ったり、事前に調べ事を行ったり、授業後はその振り返りなど、学修に向けて多くの時間を要します。スムーズな学修に繋がるよう積極的に取り組んでください。
授業に係る補足情報はmoodleにより配信します。また、小テストもmoodleで行いますので、定期的にアクセスして更新情報が無いか確認をしてください。
PDA端末等は、授業と関係のない内容での使用は差し控えること。

オフィスアワー

授業終了後、教室での対応を基本としますが、それ以外の曜日・時間帯でも予め yamaguchi@asahi.ac.jp へメールしアポイントを入れることにより対応可能です。