中枢系理学療法学Ⅰ

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授業コードP263007
科目分野専門
科目名中枢系理学療法学Ⅰ
科目責任者津田陽一郎
実務経験

倉敷平成病院退職後、倉敷シティ病院、長谷川紀念病院に勤務。理学療法士としての実務経験をもとに教授します。

配当年次3年  
開講期前期
履修区分必修
昼間部・夜間部の別昼間部
授業方法講義
曜日・時限水曜日4限
単位数1
時間数30時間
授業概要

①脳血管障害(以下脳卒中)に罹患した者に理学療法を施行するため、脳卒中に関する画像解剖、病態、治療、一般管理について学習し、リスク管理、予後を踏まえた介入が出来るようになる。②脳卒中症者に対する、動作分析、ハンドリング(治療的な誘導、刺激の入力)方法を実技にて学ぶことで、対象者の動作的問題点を把握することができ、どのようなアプローチが効果的かを考え、プログラムが立案できるようになる。③障害を持つということ、また、障害を持ちながら生活をしてゆくことは、どのようなことなのか、対象者の方たちにどのように接し、治療者、医療従事者として理学療法を実践してゆけばよいのか、実際の症例を紹介し、見ることで脳卒中という疾患を学びつつ、専門職としての心構えを身につけることができる。

一般学習目標 GIO

脳画像解剖を学ぶことで、損傷部位を同定することができ、損傷部位から出現する症状がどのようなものであるかを想定できるようになる。脳卒中発症後の一般処置、治療を知ることで、理学療法介入時に必要なリスク管理ができるようになる。脳損傷に伴う高次脳機能障害について学び、主となる症状について理解し、症状に見合った対応ができるようになる。実技を踏まえたハンドリングの練習を通じ、実際の動きを確認しつつ基本動作能力の分析が可能となり、動作の誘導が出来るようになる。また、対象者への口頭指示の与え方や、人に触れる際の心構えを知る。


授業計画
【第1回】
授業内容

脳卒中症者に対する理学療法概論

個別目標

脳卒中症者に対する理学療法についての概要を知り、以後の講義への意欲が高まる。

予習

講義資料に目を通しておく。(15分)

復習

講義資料を確認する。ムードルにアップされている復習資料の実施。(45分)

【第2回】
授業内容

CT・MRIの見方と画像解剖①

個別目標

CT・MRIの基本的な見方が分かるようになる。

予習

講義資料に目を通しておく。(30分)

復習

講義資料の確認、ムードルにアップされている復習資料の実施。(30分)

【第3回】
授業内容

CT・MRIの見方と画像解剖②

個別目標

脳のCT・MRIからどこに何が存在するのか解剖的な知識を得て、損傷部位を同定できるようになる。

予習

講義資料に目を通しておく。脳について解剖学を再確認しておくと授業が比較的分かりやすくなります。(30分)

復習

講義資料の確認、ムードルにアップされている復習資料の実施。講義資料の脳の解剖と画像解剖を比較しながら各部位を具体的にイメージができるようにしておく。(30分)

【第4回】
授業内容

脳卒中の分類と病態

個別目標

脳卒中の基本的な分類と病態を整理し、疾患名から違いを答えることができるようになる。

予習

講義資料に目を通しておく。脳血管障害について病名と症状の確認を教科書でおこなう。(30分)

復習

講義資料の確認、ムードルにアップされている復習資料の実施。脳卒中の分類と病態を覚える。(30分)

【第5回】
授業内容

脳の構造と画像所見

個別目標

1~4回目の知識を元にその復習をしつつ、追加として重要なポイントを踏まえ、画像所見から疾患名と症状が分かるようになる。

予習

今までの講義資料を見直す。(30分)

復習

講義資料の確認。ムードルにアップされている復習資料の実施。(30分)

【第6回】
授業内容

脳卒中の治療とリスク管理①

個別目標

脳卒中で入院した場合の基本的な治療、各疾患の外科的、内科的な治療の違いを理解し、リスク管理ができるようになる。

予習

バイタルサインとは何かを復習をしておく。(15分)

復習

ムードルにアップされている復習資料の実施。疾患名と症状を教科書にて確認しておく。治療・一般管理について把握する。情報収集する項目を目的含め確認する。(45分)

【第7回】
授業内容

高次脳機能障害の障害部位 その対応とリハビリテーション

個別目標

脳卒中における高次脳機能障害の種類、症状、理学療法介入時の対応方法が立案できるようになる。

予習

インターネットにて高次脳機能障害とはを検索してみる。(15分)

復習

講義資料の確認、ムードルにアップされている復習資料の実施。高次機能障害の種類、症状について教科書を確認し、対応方法を確認する。(45分)

【第8回】
授業内容

脳卒中の治療とリスク管理②(症例を通じて学ぶ)

個別目標

理学療法介入時に必要な情報が収集できるようになる。

予習

講義資料に目を通しておく。リハビリテーション医療における安全管理・推進のためのガイドラインをインターネットにて検索して見ておくとよい。(15分)

復習

講義資料の確認、ムードルにアップされている復習資料の実施。特にリハビリテーションにおける中止基準を必ず覚える。(45分)

【第9回】
授業内容

脳卒中片麻痺症者に対する理学療法と動作分析①

個別目標

脳卒中片麻痺症者の背臥位の分析から寝返り、起き上がりの特徴と動作分析、動作誘導が健常人相手でできるようになる。

予習

講義資料へ目を通しておく。運動学にて寝返り、起き上がりについて復習しておく。(15分)

復習

脳卒中片麻痺症者の身体特徴を講義資料にて確認。ハンドリングの練習をする。(45分)

【第10回】
授業内容

脳卒中片麻痺症者に対する理学療法と動作分析②

個別目標

脳卒中片麻痺症者の起き上がり、端座位、端座位からの重心移動、立ち上がりの特徴とその分析、動作誘導・治療実技が健常人相手でできるようになる。

予習

講義資料へ目を通しておく。運動学にて端座位、端座位バランスについて復習しておく。(15分)

復習

脳卒中片麻痺症者の動作の特徴を資料にて再度確認。ハンドリングの練習をする。(45分)

【第11回】
授業内容

脳卒中症者に対する理学療法と動作分析③

個別目標

脳卒中症者の立位、立位バランスの分析、歩行の前段階の重心移動などの動作誘導・治療実技が健常人相手でできるようになる。

予習

講義資料へ目を通しておく。運動学にて立位、立位バランスについて復習しておく。(15分)

復習

講義内容を中心に動作誘導・治療実技に関して確認する。ハンドリングの練習をする。(45分)

【第12回】
授業内容

脳卒中症者に対する理学療法と動作分析④

個別目標

脳卒中症者の腹臥位、床上動作のポイントが分かり、治療への応用のための動作誘導が健常人相手で出来るようになる。

予習

講義資料へ目を通しておく。運動学、運動発達学において床上動作から立位までの発達の流れを確認しておく。(15分)

復習

講義資料にて腹臥位練習のポイントを確認しハンドリングの練習をする。(45分)

【第13回】
授業内容

脳卒中症者に対する理学療法と動作分析⑤

個別目標

脳卒中症者の歩行誘導のポイントが分かり、患者に合わせた歩行誘導が出来るようになる。

予習

運動学における正常歩行について復習しておく。(15分)

復習

講義資料、教科書にて脳卒中症者の歩行動作のポイントを確認しハンドリングの練習をする。(45分)

【第14回】
授業内容

脳卒中症者に対する理学療法と動作分析⑥

個別目標

講義中に不十分であった動作誘導の技術を学び、動作誘導・治療技術の再確認をすることができる。

予習

今までの資料に目を通しておく。(15分)

復習

講義で振り返った内容について練習する。(45分)

【第15回】
授業内容

総括

個別目標

講義中に不十分であった脳卒中理学療法の考え方を再確認することができる。/第1回~14回の内容を確認しておくこと。(90分)

予習

講義資料を見直すこと。(内容を把握できるまで実施する。)

復習

第1回~14回の内容に加え、教科書を参考に知識の補充を行う。(不十分だった部分を把握できるまで実施する。)

試験実施月日
評価の基準・方法

講義は資料に基づき実施するが、資料への記述内容の理解度を期末テストで判断する(80%)。実技における授業態度、実技に取り組む姿勢(20%)も含め判断します。

教科書

"基本動作の評価と治療アプローチ 武田功監修 メジカルビュー社 2015年
脳神経疾患ビジュアルブック 落合慈之監修 学研メディカル秀潤社 2009年
ベッドサイドの神経の診かた 改訂18版 田崎 義昭他 南山堂 2016年
 *講義における教科書の持参は必要ありません。使用する場合は持参の指示をいたします。"

参考書・参考資料

"「標準理学療法学―専門分野 (臨床動作分析)」 編集 高橋 正明 (医学書院) 2001
「理学療法士のための6ステップ式臨床動作分析マニュアル」 編集 黒川 幸雄他 (文光堂)2010                                                     「症例動画から学ぶ臨床歩行分析 観察に基づく正常と異常の評価法」編集 吉田 一也 (ヒューマン・プレス)2022 "

受講要件

配布資料を中心に進めるため、毎回忘れずに必ず持参すること。また資料をまとめるファイルを準備することを推奨します。

コメント

9回目以降は実技を行うことから、毎回動きやすい服装で出席すること。その際には指示を出します。

オフィスアワー

講義終了後の時間とする。また、ムードルによる質問も受け付けるものとします。