嚥下障害1

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授業コードs215069
科目分野専門
科目名嚥下障害1
科目責任者武村 紀裕
実務経験

医療機関、介護施設等で22年間勤務(非常勤含む)し、中枢疾患、神経変性疾患、抹消疾患等の摂食嚥下障害に多数介入してきました。その経験を生かし、疾患ごとの嚥下障害の特徴、評価や観察方法、検査の施行方法、訓練内容や注意点などを講義の中に取り入れていきます。

配当年次2年  
開講期前期
履修区分必修
昼間部・夜間部の別昼間部
授業方法講義
曜日・時限木曜日1限
単位数1
時間数30
授業概要

正常の摂食嚥下機能(生理学的メカニズム、解剖学的メカニズム)と障害を呈した際の生理学的メカニズムを紹介する。障害像として、偽性球麻痺と球麻痺の摂食嚥下障害の特徴と合併症についての知識を得る。更に、摂食嚥下障害に対する評価方法(観察法、VF、VE)などや間接的訓練、直接的嚥下訓練の具体的な方法について知見を得る。

一般学習目標 GIO

正常の摂食嚥下メカニズムを生理学的、解剖学的メカニズムに分類し説明できる。摂食嚥下障害の病態として偽性球麻痺、球麻痺、一側性嚥下障害の病態及び合併症状の把握をする。摂食嚥下障害に対する評価方法や、間接的嚥下訓練の適応、直接的嚥下訓練に必要な姿勢、食物形態、介助方法などの知識を習得する。


授業計画
【第1回】
授業内容

摂食嚥下障害導入部(摂食嚥下障害とは、摂食嚥下障害の問題点)

個別目標

摂食嚥下障害とはどのような障害なのか。また、摂食嚥下障害は、栄養状態や全身機能にも影響を与えることを理解する。

予習

P.2~3を観る。また、インターネットから摂食嚥下障害の問題点について調べる(15分)。

復習

摂食嚥下障害の問題点について、学生自身の考えをレポートにまとめ、提出する(30分)。

【第2回】
授業内容

摂食障害の原因疾患について(器質的原因、機能的原因、心理的原因)

個別目標

摂食嚥下障害を呈する疾患を把握する。代表的な疾患については、疾患の特徴も理解する。

予習

P.4~5を観る。また、インターネットから各疾患の特徴について調べる(15分)。

復習

摂食嚥下障害を呈する疾患について復習し、小テストを受ける(30分)。

【第3回】
授業内容

摂食嚥下障害を起こす脳卒中 (球麻痺、延髄外側部症候群)

個別目標

摂食嚥下障害の球麻痺の病態及び症候学を理解する。

予習

P.6~14を観て、球麻痺の病態や症候学について概要を知る(15分)。

復習

球麻痺の摂食嚥下障害の原因、症状の特徴、合併症等についてレポートにまとめ、提出する(30分)。

【第4回】
授業内容

摂食嚥下障害を起こす脳卒中 (偽性球麻痺、一側性嚥下障害)

個別目標

摂食嚥下障害の偽性麻痺の病態及び症候学を理解する(大脳皮質型、内包型、脳幹型)。

予習

P.15~20を観て、偽性球麻痺や一側性嚥下障害の病態や症候学について概要を知る(15分)。

復習

偽性球麻痺の摂食嚥下障害の原因、症状の特徴、合併症等についてレポートにまとめ、提出する(30分)。

【第5回】
授業内容

摂食嚥下の生理学的メカニズム (認知期、準備期、口腔期)

個別目標

健常人の摂食嚥下に関する生理学的メカニズムの認知期、準備期、口腔期の働きについて理解する。 

予習

P.36~41を観て、認知期~口腔期の機能について概要を知る(15分)。

復習

認知期~口腔期の生理学的メカニズムの重要な用語を覚える(30分)。

【第6回】
授業内容

摂食嚥下の生理学的メカニズム (咽頭期、食道期)、プロセスモデル

個別目標

健常人の摂食嚥下に関する生理学的メカニズムの咽頭期、食道期の働きについて理解する。 

予習

P.42~45を観て、咽頭期~食道期の機能について概要を知る(30分)。

復習

咽頭期の生理学的メカニズムは、摂食嚥下障害の最も重要なメカニズムであり、全ての機能を説明(小テスト)できるようにする(30分)。

【第7回】
授業内容

摂食嚥下に関与する筋肉について(顔面筋、咀嚼筋、舌筋群、口蓋筋群、舌骨筋、喉頭筋、咽頭筋)

個別目標

摂食嚥下に関与する筋肉の名称、神経支配、働きについて理解する。

予習

P.46~54を観て、摂食嚥下に関与する筋肉の名称を覚える(15分)。

復習

摂食嚥下に関与する筋肉の名称、神経支配、働きについて復習する(30分)。

【第8回】
授業内容

摂食嚥下に関与する神経と嚥下中枢について(脳神経12対)

個別目標

嚥下に関与する脳神経の解剖と機能について理解する。また、嚥下中枢と大脳の関与についても把握する。

予習

P.55~70を観て、摂食嚥下に関与する神経の名称と感覚、運動の機能を覚える(15分)。

復習

P.55~57を観て、特に講義で抽出された重要な項目をまとめ、覚える(30分)。

【第9回】
授業内容

呼吸と嚥下の関係、不顕性誤嚥と肺炎、嚥下性肺疾患について

個別目標

呼吸機能と嚥下の関係性について理解する。また、喉頭侵入と誤嚥の用語理解 誤嚥によって招かれる呼吸器疾患と病態を理解する。

予習

P.72~86を観て、喉頭侵入と誤嚥の用語の説明を理解する(15分)。

復習

呼吸機能と嚥下機能の関連性、不顕性誤嚥が多くみられる状態、嚥下性肺疾患について復習する(30分)。

【第10回】
授業内容

呼吸器疾患と嚥下障害、老化と嚥下障害について(サルコペニアやフレイル)

個別目標

呼吸器疾患が嚥下障害に対してどのように関連性するか、また老化に伴う摂食嚥下機能の変化について把握する。

予習

P.87~93を観て、老化に伴う摂食嚥下機能の変化の概要について知る(15分)。

復習

老化に伴う摂食嚥下機能の変化について復習する(30分)。

【第11回】
授業内容

摂食嚥下障害の評価について(スクリーニング検査、臨床観察場面)

個別目標

摂食嚥下障害に対するスクリーニング検査、観察場面を把握し、健常者の嚥下を観察することができる。

予習

P.96~104を観て、摂食嚥下障害に対するスクリーニング項目や主たる観察項目について知る(15分)。

復習

摂食嚥下障害に対するスクリーニング項目と観察点をまとめる(30分)。

【第12回】
授業内容

摂食嚥下障害に対する神経学的評価について

個別目標

摂食嚥下障害に対して適切な脳神経12対検査項目を列挙することができる。

予習

P.106~114を観て、摂食嚥下障害に対するスクリーニング項目や主たる観察項目について知る(15分)。

復習

脳神経所見の取り方について、評価方法及び観察点をまとめる(30分)。

【第13回】
授業内容

摂食嚥下障害の評価 嚥下造影検査について

個別目標

嚥下造影検査の目的や特徴について理解する。また、実施方法や評価方法の概要を知る。

予習

P.118~134を観て、嚥下造影検査の概要について知る(15分)。

復習

嚥下造影検査の目的、施行方法の概要を把握する(30分)。

【第14回】
授業内容

摂食嚥下障害の評価 嚥下内視鏡検査について

個別目標

嚥下内視鏡検査の目的や特徴について理解する。また、実施方法や評価方法の概要を知る。

予習

P.135~154を観て、嚥下内視鏡検査の概要について知る(15分)。

復習

嚥下造影検査と嚥下内視鏡検査の利点、欠点を比較して、レポートにまとめ、提出する(30分)。

【第15回】
授業内容

定期試験、定期試験(まとめ)の解説

個別目標

嚥下障害の生理学的メカニズム、偽性球麻痺・球麻痺症状、神経学(感覚、運動)を中心に復習と定期試験の解説。

予習

定期試験に向けてレポート、小テスト、PDF資料等を参考に、個別目標の項目を振り返る(15分)。

復習

定期試験を踏まえ、嚥下障害1の国家試験問題を適切に解ける様にする(30分)。

試験実施月日
評価の基準・方法

小テスト15点、レポート25点、定期試験60点の合計60点以上で合格とする。再試験については、1回行うことにする。

教科書

脳卒中の摂食嚥下障害第3版 藤島一郎 医歯薬出版株式会社 2017年

参考書・参考資料
受講要件
コメント

言語聴覚士にとって摂食嚥下機能障害に対する需要は非常に高いです。生命にも関わる領域でもあり、一定水準の知識を獲得する必要があります。

オフィスアワー

原則、火曜日~木曜日の放課後は対応可能です。積極的に疑問点は解決しましょう。